Endless Loop Studiosは、バトルロイヤルゲーム風のアクティビティ施設を運営するシミュレーター『Battle Royale Tycoon』の早期アクセス販売をSteamにて開始した。価格は1010円だが12月18日まで10%オフの909円で購入できる。
早期アクセス機関は約半年を予定しており、現時点でもバトルロワイヤルやチームデスマッチなどの4つの対戦ゲームモード、ゲストのニーズや研究といった基本的なシステムはゲームに備わっている。
バトルロイヤルと名の付いた『Battle Royale Tycoon』だが、プレイヤーの目標は戦場にいる100人の中の1位を目指すことではない。バトルロイヤルゲーム風のアクティビティを遊ぶことができるフィールドを運営し、訪れるゲストに満足してもらうことである。
顧客の満足度が上がればさらに多くの設備を増築でき、経営がうまく行けばより大きく楽しいフィールドになっていく。最初は1対1のデスマッチができるくらいの小さなフィールドだが、ゆくゆくは100人が戦う巨大なバトルロイヤルフィールドへと成長する。
バトルロワイヤルフィールドを運営するときに気をつけなければならないのは、顧客はここに“遊びに来ている”ということだ。ゲームだけをして帰るわけではなく、トイレや食事ができるキオスクといった周辺設備も必要になる。バトルロワイヤルフィールドを中心としたテーマパーク施設として運営していかなければならない。
よって安全性には十分に気をつけなければならない。戦闘では血糊が飛び散りゲストは体力がなくなれば倒れるが、本作で戦闘に使われるのは実銃ではなく、撃ったところで人が死ぬことはない。ただし、整備を怠れば銃や施設でゲストが怪我をしてしまう。整備工場や、新しい戦いが始まる前に空薬莢や血糊を片付け、フィールドを清潔に保つためのスタッフを雇うことも必要になる。
『Battle Royale Tycoon』を開発するEndless Loop Studiosはひとりのゲーム開発者が経営するゲーム開発会社だ。複数のゲームをリリースしており、『Ninja Tycoon』や『Blueprint Tycoon』といったマネージメントシムを主に開発している。他にも2Dサバイバルアクション『Survivor Squad』や、自分の作ったユニットをさまざまなシチュエーションで戦わせるサンドボックスゲーム『Hyper Knights: Battles』といったゲームも発売。
1、2年に1本のペースでゲームをリリースしていたが、2018年は忍者村を経営し、敵対勢力と戦い任務をこなす『Ninja Tycoon』と『Battle Royale Tycoon』をリリースするなど精力的にゲームを発表している。
フィールド上に潜む100人の中から1位を目指すバトルロワイヤルゲームをプレイする人は多いが、そのフィールドがどうやって運営しているかを知る人はそう多くは無いだろう。もし、バトルロワイヤルゲームの運営として、巨大なフィールドで戦う人々を楽しませることに興味があれば『Battle Royale Tycoon』はきっと楽しめるはずだ。
文/古嶋誉幸