Bohemia Interactiveはオープンワールドサバイバルゲーム『DayZ』の正式版となるバージョン1.0をPCでリリースした。正式版リリースと共にSteamでフリーウィークエンドも始まり、日本時間で12月18日午前3時までSteamアカウントを持っている人は無料で遊ぶことができる。
なお、現在は15%オフの3400円で購入できるが、フリーウィークエンド終了と同時に正式価格となる4000円に値上げとなる。気になる人はフリーウィークエンドで試してみて、正式価格になる前に買うことをおすすめしたい。
『DayZ』はゾンビが徘徊する広大なChernarusを舞台に、多数のプレイヤーがときに協力、ときに物資を奪い合う対立を繰り返しながらサバイバルするオープンワールドサバイバルゲームだ。
基本システムは軍事シミュレーターの『ArmA 2』に倣っていたが、現在ではよりカジュアルでわかりやすいゲームプレイへと変更された。
『DayZ』は、2012年に軍事シミュレーター『ArmA 2』の無料のModとしてリリースされ、本体となる『ArmA 2』の売り上げを発売から3年経ったにもかかわらず、大きく伸ばす程の人気となった。
ModはBohemia Interactiveの社員であったRocketことDean Hall氏が個人的に開発していたが、2013年12月には有料のスタンドアロン版となる『DayZ』がリリースされ、Bohemia Interactiveも本格的に開発を支援する。2014年にはHall氏が退社し、現在のチームに開発を託している。
後に登場する『PUBG』や『荒野行動』、『Fortnite』といったバトルロイヤルゲームが生まれる基礎を作り上げたゲームであり、本作がなければ今日のバトロワブームは生まれなかったかもしれない。
2013年12月から始まった『DayZ』の開発は、長期に渡るアルファを経て2018年11月にベータ版へと移行。2018年中の正式版リリースを目指して開発が続いていた。
この正式版リリースでゲームの開発が終わるというわけではなく、チームには今後もさまざまな仕事が待っているという。ゲームが5周年を迎える現地時間12月16日には記念ライブストリーミングも行われる予定だ。17日から21日にはコミュニティストリーミングの放送が行われ、『DayZ』のリリース後に何が来るのかなど、ゲームの未来が紹介される。
5年の開発期間を超え、ついに正式版がリリースされる『DayZ』。SteamChartを確認すると、一時期は4000人を下回っていたピークプレイヤー数が11月からは1万人を超える人口の回復を見せている。2019年Q1にはXbox OneやPlayStation 4でも正式版『DayZ』のリリースが控えているが、まずはPC版のフリーウィークエンドでゲームを試してみてはいかがだろうか。
文/古嶋誉幸