「341時間でクリアするRTA」を君は知っているか。『バテン・カイトス』100%タイムアタックをリアルタイムでやるとこうなる

 ゲームを実時間でできるだけ早くクリアする「RTA」(リアルタイムアタック)という遊び方は国内外に広まっており、日々さまざまなゲームのRTAが走られている。

 RTAでは基本的にゲームのクリアを目指すということもあり、ボリュームのあるゲームはクリアタイムが10時間を超えることもある。そんな中で特に異彩を放っているのが、2003年12月5日に発売された『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』「100%RTA」だ。

(画像はBaten Kaitos: Eternal Wings and the Lost Ocean – Leaderboard – speedrun.comより)

 世界記録保持者のBaffan氏のクリアタイムは驚愕の「341時間20分3秒」となっており、これは15日間連続で休むことなくプレイしてようやく終わる計算になる。

 いったい『バテン・カイトス』100%RTAではどんなプレイングが求められるのか、この記事で掘り下げていこう。

(画像はYouTube | [Ending] [World Record] Baten Kaitos 100% in 341 hours, 20 minutes and 3 secondsの3:18より)

 まず『バテン・カイトス』の100%RTAを達成するには、アイテムに相当するマグナスを1022種全て、特定のマグナスを組み合わせることで完成するSPコンボを141種全てゲーム内で流れる楽曲を58種全てを集める必要がある。

 この条件の中で鬼門となっているのは、マグナスを1022種全て集めるという条件だ。マグナスの中にはゲーム内時間で一定の時間が経過した後にマグナス自体が変化するというものがあり、マグナスのひとつである「シャンプー」はゲーム内時間で336時間経過した後に「潤いさらさらヘア」というマグナスに変化する。

 『バテン・カイトス』100%RTAでは、この「潤いさらさらヘア」の取得に大半の時間を割いており、実際のところRTAとしてプレイされる多くの時間は放置時間となっている。世界記録保持者のBaffan氏が書いたRTAテキストによると、1日4時間だけプレイして残りの20時間は放置するということを繰り返して記録を達成したようだ。

 これだけ見るとゲーム開始から最速で「シャンプー」を入手し、あとは336時間ひたすら待つだけのRTAに思うかもしれない。しかし、メニュー画面を開いているときはマグナス変化の時間が加算されないのでメニューをできるだけ開かない必要があり、さらにマグナスを全種集めてから最後のボスを倒すまでの操作も素早く行う必要があるなど、まだまだ戦略の改良の余地は残されている。

 『バテン・カイトス』の100%RTAについてはSpeedrun.comで最高記録が2年前に登録され更新はないが、2018年9月最後のボス戦の時間を大幅に削るテクニックも発見されており、341時間切りが射程に入っている状況だ。Speedrun.comでは北米版と欧州版に加えて日本語版ソフトでの応募ができることも確認できる。まだ日本人走者はいないようだが、興味がある方はぜひ挑戦してみてはどうだろうか。

文/もか

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ライター
小学校の頃にゲーム雑誌でタイムアタック特集を見てこんな遊び方もあるんだと感動し、RTAという言葉が生まれる以前からゲームの早解きを行い続けて現在に至る。
Twitter:@moka_peer
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