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『Stardew Valley』のeスポーツ大会をTwitchが主催、牧歌的な農業ゲームで繰り広げられる熾烈なチーム戦

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 Twitchは2月27日、農業シミュレーションゲーム『Stardew Valley』を使った初の本格的なeスポーツトーナメントを開催した。大会の様子は同社のeスポーツ公式配信チャンネル「Twitch Rivals」で放送され、のんびりと農業を楽しむ牧歌的なゲームとは思えない熱狂的な実況と解説で盛り上がった。 

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(画像はTwitch | Twitch Rivals: Stardew Valley Challengeより)

 『Stardew Valley』は、祖父から古い農場を受け継いだ主人公が、使い古された道具とわずかな資金を元手に、自給自足のサバイバル生活を始める牧歌的なシミュレーションゲーム。ゲームデザイナーのEric Barone氏が4年の歳月をかけて一人で開発し、2016年にChucklefishからPC向けに発売された。

 本作は『牧場物語』に強い影響を受けており、田舎のスローライフにどっぷり浸れる癒し系ゲームとして、多くのファンから圧倒的な好評価を獲得した。これまでにPlayStation 4やXbox One、Nintendo Switch、iOSおよびAndoroidなど、複数のプラットフォームでリリースされている。また、2018年にはCo-opマルチプレイヤーモードを実装。最大で4人までのプレイヤーが協力して遊べるようになった。

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(画像はTwitch | Twitch Rivals: Stardew Valley Challengeより)

 このように、本来はゲーム自体に対戦要素は一切ない。もちろん、経営効率の最適化を目的にストラテジーを追求し続けるプレイヤーも存在するが、むしろ切った張ったの対戦ゲームに疲れたプレイヤーが精神を養生するために集う、ユートピアのような印象が強い作品である。しかし、今回のトーナメントは効率化を極めんとする前者の祭典。普段からTwitchで『Stardew Valley』を配信している総勢40名の猛者が集まった。

 大会形式は、Co-opマルチプレイヤーモードを使った4人ごとのチーム戦で、制限時間は6時間。各々が自分の役割を全うしながら、バンドルのコンプリート数や銀行への貯金額、ミュージアムに寄贈したレアアイテムの数を競い合う。賞金総額は3万5000ドルで、各部門で上位3チームがそれぞれ6000ドル、4000ドル、2000ドルを獲得する。また、5種類のレジェンドフィッシュを最初に釣り上げたチームには1種類につき1000ドル、鉱山の最下層に一番乗りしたチームには2000ドルが与えられる。

 トーナメントの全容は、公式チャンネルのアーカイブ動画から視聴できる。『Stardew Valley』をやり込んでいるプレイヤーたちによるぴったり息の合った連携プレイや、司会者たちによる熱のこもった実況解説は、牧歌的な農業ゲームを熾烈なe-Sports競技として見事に演出している。そこにはストラテジーゲームとしての『Stardew Valley』が垣間見えるだろう。

ライター/Ritsuko Kawai

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Ritsuko Kawai
ライター・ジャーナリスト。カナダで青春時代を過ごし、現地の大学で応用数学を専攻。帰国後は塾講師やホステスなど様々な職業を経て、ゲームメディアの編集者を経験。その後、独立して業界やジャンルを問わずフリーランスとして活動。趣味は料理とPCゲーム。ストラテジーゲームとコーヒーが大好き。
 
Twitter: @alice2501

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