ホラーとコメディは紙一重と言われるが、『バイオハザード RE:2』のコメディ化が止まらない。特に作中の強敵タイラントは、ビキニ姿になったり、きかんしゃトーマスに置き換えられたり、あるいはインターネットミームとして彼のテーマソングとなったDMXの「X Gon’ Give It To Ya」に登場BGMが変更されたりと、いまもなおイジられ続けている。
そんな『バイオハザード RE:2』で、今度はゾンビをすべて白い大豆加工食品である「豆腐」に置き換えるMOD「Tofu Zombies」が登場した。シリーズ通して常に主人公の行く手を阻み続けたゾンビが豆腐に置き換わったラクーンシティは、さながら『アタック・オブ・ザ・キラー・トーフ』のごとく、B級ホラーコメディの世界へと変貌を遂げている。
キャラクターとしての豆腐は『バイオハザード』シリーズでは初代PlayStationの『バイオハザード2』における隠しモード「The 豆腐 Survivor」で初登場した。もともとはデバッグ用の当たり判定のみのモデルだったが、特殊部隊S.T.A.R.S.の帽子をもらってプレイアブルキャラクターとなった。
『バイオハザード RE:2』でも、ふたたびプレイアブルキャラクターとして登場。木綿豆腐の体を与えられ、特徴的な関西弁だったキャラクターボイスも、オリジナルと同様に唐津麻勝俊氏が起用されている。唐津麻氏はすでにカプコンのOBとなっていたが、わざわざこのために招いたという。
「Tofu Zombies」開発者によれば、このMODはWiiでリリースされた『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』の敵がすべて豆腐になる隠しモードにインスピレーションを受けているという。
『ダークサイド・クロニクルズ』に登場した豆腐は、オリジナルの『バイオハザード2』より豆腐を意識した造形になっている。体は銃で撃たれると崩れ、火に焼かれた焼き豆腐も敵として登場する。体をボロボロにしながらもプレイヤーを追い詰め、数回攻撃に晒されるだけでゲームオーバーになる高い攻撃力でプレイヤーを笑いとも恐怖ともつかない世界へと誘った。
記事執筆時点で「Tofu Zombies」のバージョンは0.9。ゾンビの四肢が切断されたり、あるいは死亡した場合別の豆腐モデルが出現したり、いくつかの豆腐ゾンビにラグドールが適用されないなどのバグが含まれている。
なお、MODを利用するには「FluffyQuack Mod Manager」を導入する必要がある。ゲームを改造するため、自己責任で利用してほしい。高ランククリアなどを目指して日夜ラクーンシティでゾンビと戦っている方は少なくないだろう。そんな生活に疲れたなら、息抜きに豆腐相手に戦ってみるのはいかがだろうか?
ライター/古嶋誉幸