8月2日より全国の東宝系にてロードショーされる映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のキャストと予告編が発表された。
映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は、1992年に発売された『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』を原案に、『ALWAYS 三丁目の夕日』や『STAND BY ME ドラえもん』を代表作に持つ山崎貴氏が総監督と脚本を担当している、フルCGアニメーション映画だ。
この予告編の公開と共に初のビジュアルの解禁となったが、驚くべきことに『ドラゴンクエスト』シリーズでキャラクターデザインとモンスターデザインを手掛ける鳥山明氏のデザインをそのまま再現する方向性ではなく、映画独自に味付けされたデザインとなることが判明した。
原作から味付けされた映画独自のデザインを追及していたのは『STAND BY ME ドラえもん』でも見られた方向性であり、本作においても踏襲されるようだ。いつもと少し違う『ドラゴンクエストⅤ』のキャラクターたちが躍動する姿は、なかなか新鮮である。
予告編では主人公のほか、パパス、ビアンカ、フローラ、ヘンリーといったおなじみのキャラクターたちの姿が披露。モンスターではスライムやキラーパンサーはもちろん、宿敵ゲマの姿や、伝説のモンスターであるブオーンの姿が確認できる。どのようなストーリーが展開されるのか細かいカットと原作を比べて考察できそうだが、アクションがたっぷりの作品となることを予感させる。
主人公の声は俳優の佐藤健さんが担当。ビアンカを有村架純さん、フローラを波瑠さん、ヘンリーを坂口健太郎さん、さらにパパスを『勇者ヨシヒコ』シリーズでもおなじみの山田孝之さんが担当する。役柄は明かされていないが、ほかにケンドーコバヤシさん、安田顕さん、古田新太さん、松尾スズキさん、山寺宏一さん、井浦新さん、賀来千香子さん、吉田鋼太郎さんが参加しており、映画俳優を中心とした豪華キャストの布陣が揃っている。
また主人公の名前が「リュカ」であることも明かされている。「リュカ」といえば、久美沙織氏の『小説ドラゴンクエストV』で使用されていた名前でファンにはおなじみだ。ゲーム原作だけではなく、小説からも何らかしら踏襲されている部分があるのか気になるところだ。
しばしば波乱に満ちたストーリーは「大河小説的」とも呼ばれるほど、ドラマティックな展開でシリーズでも随一の人気を誇る『ドラゴンクエストⅤ』。劇場版で映画化するにはもっともうってつけと言えるだろう。
どのように映画化されているのか、徐々にその一端が明らかになってきたが、ゲームの最大の特色である親子三代にわたる物語や、結婚などの要素は予告編からはまだ判別はできない。すでにさまざまな考察ができてしまうが、その答えあわせは8月2日の劇場公開まで楽しみに待っておくことにしよう。
ライター/福山幸司