Focus Home Interactiveは、『Call of Cthulhu』のNintendo Switch版を2019年中にリリースすると発表した。価格や正確な発売日などは現時点で未定だ。
【※】PS4版のトレイラー。
『Call of Cthulhu』はCyanideが開発し、Playstaiton 4とPC、Xbox Oneで2018年10月に発売されたタイトル。H.P.ラヴクラフト氏の小説を体系化した「クトゥルフ神話」の世界観を引用し、日本では「クトゥルフの呼び声」と呼ばれるTRPGをベースとした探索アドベンチャーゲームだ。国内でも3月28日、PCとPS4向けに日本語版のリリースが開始された。
プレイヤーは探偵のエドワード・ピアースとなり、ホーキンス家の悲劇的な死を調査するためにダークウォーター島へと赴く。不可解な警察の調査報告、非協力的な地元住人たち。調査を進めるピアースは、陰謀、カルト、そして宇宙的恐怖がうごめく恐ろしい狂気の世界へと足を踏み入れていく。
探偵として事件を調査する方法はさまざまなものが用意されている。島の住人と親交を深めて秘められた謎を教えてもらうことも、自ら危険な場所へと忍び込むこともできる。調査のために用意されたスキルをうまく選択しながら、悲劇の裏に潜む陰謀に挑む。
また第一次世界大戦のトラウマがピアースをアルコール中毒にさせており、精神的に脆い状態で宇宙的恐怖と対峙しなければならない。「クトゥルフの呼び声」で広く知られることとなった「正気度」は、『Call of Cthulhu』でも重要な要素となる。
正気度の低下は幻覚や幻聴を引き起こし、プレイヤーの見える世界を変えてしまう。しかし、正気なままであるだけでは真実へと到達することはできない。正気を失うことで見えてくる真実も存在している。
また、DONTNOD Entertainmentが開発する『Vampyr』も、同じくNintendo Switchへの移植が発表された。ヴァンパイアになってしまった医師が、人類からの迫害や自身の血への渇望と人間性の間で葛藤しながら、間近に迫るスペイン風邪の大流行から人々を救うために奔走する。こちらは日本語版はリリースされいない。先日、全世界で販売本数が100万本を超えたことが発表されていた。
ライター/古嶋誉幸