コナミデジタルエンタテインメントは、2019年6月12日に実施したE3向け番組「コナミスペシャルアナウンスメント」にて、「PC エンジン mini」を発表した。PCエンジンのマイナーチェンジ版である「PC Engine Core Grafx mini」と、北米版である「TurboGrafx-16 mini」も同時に発売予定。なお、「PC Engine Core Grafx mini」はヨーロッパ向け商品となる。
PCエンジンは1987年に日本電気ホームエレクトロニクス(後のNECホームエレクトロニクス、2002年に精算)によって発売された家庭用ゲーム機。現在はコナミデジタルエンタテインメントとビッグローブが商標を所有している。ファミリーコンピュータやセガ・マークIII、後にスーパーファミコンやメガドライブと市場で覇権を競い合った。世界で初めてCD-ROMを採用したゲーム機であるほか、多人数でのマルチプレイゲームを想定した設計で最大5人でプレイできるマルチタップが本体と同時に発売されるなどの特徴がある。
現時点で公表されている収録タイトルは日本国内と北米・欧州地域で大きく異なっている。リストは以下のとおり。
■「PCエンジン mini」収録タイトル
『スーパースターソルジャー』
『THE 功夫』
『PC原人』
『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』
『イース I・II 』
『ダンジョンエクスプローラー』■「PCエンジンコアグラフィックス mini」「TurboGrafx-16 mini」収録タイトル
『R-TYPE』
『New Adventure Island』
『Ninja Spirit』
『Ys Book I&II』
『Dungeon Explorer』
『Alien Crash』
『ダンジョンエクスプローラー』は最大5人で遊べるアクションRPGだが、「PCエンジン mini」は別売りのマルチタップで最大5人まで遊べるようになっている。ミニコンソールとして、どこでもセーブ機能やHDMIでのテレビ接続と走査線再現モードが搭載。本体はミニサイズとなるが、コントローラーは当時の大きさを再現するため、当時と同じプレイ感覚でゲームを遊ぶことが可能だ。
コナミは2016年に「TURBOGRAFX」の商標を申請しており、そのころからミニコンソールのリリースが期待されていた。それから3年経った2019年に、待望の「PCエンジン mini」発表となった。
ライター/古嶋誉幸