The Irregular Corporationは、自作PCシミュレーター『PC Building Simulator』のコンソール版をリリースした。対応プラットフォームはPlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switchとなる。
記事執筆時点で国内アカウントではXbox Play Anywhereに対応したXbox One版のみ購入できるようだ。Xbox One版を買えば、Microsoft Store経由でPC版もプレイすることができる。
『PC Building Simulator』は、その名の通り自作PCを組み立てるゲームだ。登場するパーツの多くは、ハードウェアメーカーからライセンスを受けた実在するものとなっている。intel、AMD、nVidiaを筆頭に、自作PC界隈では有名なメーカーのパーツが多数登場する。
「キャリアモード」ではPCショップを運営し、顧客の要望に沿ってPCの修理やアップグレード、あるいは完全な1台を組み上げたりして店を切り盛りする。顧客の満足と利益を天秤に掛け、会社を経営していかなければならない。
また、予算を気にせず自由にPCを組み上げるモードも搭載。数十万円する高価なパーツをふんだんに使用した、夢のようなPCを無料で構築することが可能だ。また、ただPCを組むだけでなく、実在するベンチマークソフト『3D Mark』で構築したシステムのパフォーマンスを測定することもできる。ただパーツを組み合わせるだけでなく、水冷、空冷といった冷却システムや、CPUグリスといった細かな要素にも気を配る必要があり、シミュレーターとしてもしっかりと作られている。
さらに『PC Building Simulator』は、実際にPCを自作したいという方にもうってつけだ。複雑そうに見える自作PCの組み立て方を、パーツを組み込む順番やパーツの働きなどをレクチャーしてくれる。パーツひとつひとつが高価で、しかもむき出しの電子部品を組み合わせてPCを作ることに抵抗がある方も、どのように組み立てればよいのか楽しく学べるだろう。
これまでは自作ではないにしても、ある程度3Dゲームが動くPCの所有者しか遊ぶことができなかった『PC Building Simulator』。自作PCを組み立てるゲームがコンソールでも遊べるというのは、これからPCゲームでも遊んでみようと思う方には実利も伴っている。本作の国内発売については未発表だが、PC版は日本語にも対応しているため期待したい。
ライター/古嶋誉幸