All in! Gamesは、One More Level studioが開発中のパルクールアクション『Ghostrunner』を発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4、Xbox One、PC(Steam)。価格は未発表。Steamでは2020年8月発売予定とされている。
※gamescomでのライブストリーミング映像。9分40秒ごろから『Ghostrunner』の実際のゲームプレイ。
『Ghostrunner』は、映画『ブレードランナー』ようなネオンが輝くサイバーパンク世界を舞台に、パルクールと刀で道なき道を突き進む一人称視点アクションゲームだ。
天変地異により人間の住める場所は激減した未来。シェルターとなった巨大な塔では、幼少のころに埋め込まれたインプラントが人々の身分を決定する。生まれながらに富める者はなお富み、貧しき者は這い上がることはできない。プレイヤーは物理世界とサイバースペースの両方で戦える唯一のサイバーウォーリアーとして、塔の秘密と世界を支配するキーマスターを倒すために戦う。
主人公は自身の肉体に改造を施している模様で、長時間のウォールランや空中でのダッシュなど、常人離れした動きが可能だ。グラップリングフックを使えば、通常のジャンプでは行けないような場所にも到達できる。移動のフィーリングや世界観からは、『Titanfall』のパルクールアクションにサイバーパンクの世界を組み合わせたようなゲームだと感じる。
そして公開されたゲームプレイ映像を見る限り、ゲームの難度はかなり高くなっているようだ。主人公は刀を振るって戦うが、敵は銃を装備している。また、トラップや敵の銃弾など、どんなダメージでも“一撃で”ゲームオーバーになってしまう。
敵は遠くの足場の上や背後からでも容赦なく銃を撃ってくるし、見えない場所にトラップが仕掛けられていることもある。ただし、リスタートは高速でストレスのないものとなっている。ジャンルは大きく違うが、『Hotline Miami』を見ている気分になるゲームである。
ゲームを開発するOne More Levelは、ポーランドに拠点を置くスタッフ20名ほどのデベロッパー。これまでにカジュアルなアイテム探しゲーム『Crime Secrets: Crimson Lily』や、ふたり協力プレイが特徴のトップダウンシューター『God’s Trigger』などを開発しており、一定の評価を得ている。他社から開発を引き継いだ『Race to Mars』は圧倒的な低評価を受けているが、これは引き継いだゲームが基準以上の完成度に達していなかったためで、One More LevelはSteamでの販売を一時停止し、イチから完全版を作り直すと約束している。
サイバーパンク、パルクール、一撃死の高い難易度による緊張感。世界観と同じように手強い難易度になりそうな『Ghostrunner』が気になる方は、Steamのウィッシュリストに追加して続報を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸