2月29日、ディー・エヌ・エーはスマートフォン向けゲーム『ポケモンマスターズ』をリリースした。対応プラットフォームはiOSならびにAndroid。基本無料のアイテム課金制、いわゆるガチャを採用している。
『ポケモンマスターズ』の冒険の舞台はパシオと呼ばれる南国風の島だ。バディーストーンと呼ばれる不思議な石の力でポケモンとトレーナーの絆が深くなり、そこにいるポケモンはバディーズわざと呼ばれる特別な攻撃を習得している。
プレイヤーはピカチュウを連れた新人トレーナーとして、パシオで開かれるワールドポケモンマスターズ(WPM)に挑戦する。カスミやタケシといったゲームやアニメでもおなじみのメンバーと共に、島を巡り腕を磨いてWPMを目指すことになる。バトルを通して多くのトレーナーたちと出会い、その中には一緒に戦ってくれる人もいる。
『ポケモン』シリーズの魅力はやはり戦闘だ。『ポケモンマスターズ』の戦闘は、トレーナーとポケモンが3組ずつ戦う3対3のリアルタイムバトルが採用されている。
バトルが始まるとチーム共通のわざゲージ貯まっていき、それを消費することでわざを繰り出す。ゲーム開始時にわざゲージは最大4つまで貯められ、アイテムを手に入れることで上限を伸ばすことができる。
ポケモンのわざにはゲージの使用数が決まっており、2つ消費するわざはもちろん2つ貯まっていなければ使うことはできない。
チームが規定数の回数わざを使うことで、強力なバディーズわざを使うことができる。わざの使用回数はわざゲージをいくつ使うものでも関係はない。ゲージを2つ使うわざであっても1つ使うわざであっても1回とカウントされる。
そのため、手数の多いわざゲージ1つ使うわざでジャブを放ちながら、できるだけ早くカウントを回してバディーズわざを使うか、あるいはわざゲージを複数使う強いわざでダメージを稼ぐか考えどころだ。
ポケモンには最大4つまでのわざを覚えさせることができる。ふたつはわざゲージを使用するわざで、残りふたつは使用回数が決まっているゲージを消費しないトレーナーわざだ。トレーナーわざには、ポケモンの体力を回復させる「きずぐすり」や、味方の特攻をあげるSPアップなど、ポケモンを支援するものが用意されている。
チーム編成も考えどころだ。ソロプレイでは控えのポケモンがいないため、バトル中に臨機応変にポケモンを変更することはできない。NPCとのバトルでは事前に敵の弱点属性がわかっている。よって、相手に合わせてチームを編成することが重要となる。
おなじみのキャラクターたちも多数登場するお祭りのようなストーリーと、ポケモンとトレーナーが協力するバディーズわざなど、原作やアニメのファンならずとも楽しめる要素が満載だ。こういったソーシャルゲームには珍しくスタミナがないのも特徴だろう。やろうと思えば端末の電池が切れるまで遊ぶことができる。やり過ぎには十分注意したい。
ライター/古嶋誉幸