Steamで『Hidden in Plain Sight』を販売する開発者が、ローカルマルチプレイゲームをオンラインでもプレイ可能にする新機能「Steam Remote Play Together」が10月21日よりベータテストに入ることをツイートし、話題となっている。
ローカルマルチプレイを搭載したゲームをSteamで販売するデベロッパー向けにValveがアナウンスするメールを配信したようだ。一般ユーザー向けにはまだ発表されていない。
Hidden in Plain Sight fans… BIG NEWS! 🚨🚨🚨
— Adam Spragg (@AdamSpragg) October 9, 2019
Steam is coming out with a new feature called "Remote Play Together", allowing local-multiplayer games to be played online! Only the host needs to own the game, and can invite remote friends to play online!
「Steam Remote Play Together」は、本来ならほかのプレイヤーと同じ部屋に集まってプレイすることを想定されたゲームを、オンラインでも遊ぶことができるようにするサービスだ。ストリーミング技術を使い、ホストのPCからゲストのPCにゲームプレイ動画を配信、ゲストはそれを見ながら一緒にゲームを遊ぶ。クラウドゲーミングを応用したようなもので、Steamではすでにプレイ動画ストリーミング機能が追加されており、おそらくその機能を拡張したものだと考えられる。
ローカルマルチプレイゲームをオンラインでプレイする機能は、『Moonlight』、『Parsec』、そして『Gamestream Coop』などのサービスで実現されている。便利な技術だが、ある程度は専門的な知識が必要なソフトウェアでもあった。
Valveから届いたとされるメールでは「画面分割、ローカルCoop、ローカルマルチプレイを搭載したゲームすべてに自動的に搭載される」とされているため、専門的な知識が無くともSteamクライアントの機能としてユーザーが手軽に利用できることが期待できる。
ローカルマルチプレイのみに対応したゲームと言えば、『Super Bunny Man』の対戦モードや『Cuphead』、『Rayman Origins』などが挙げられる。こういったゲームが手軽にオンラインマルチができるようになるのは、大きな変化だといえるだろう。
ローカルマルチプレイゲームのオンライン化は、一方がローカルマルチプレイ対応ゲームを持ってさえいれば、参加者がゲームを持っていなくても遊べるという点も大きな特徴となるだろう。
今後はローカルマルチプレイを搭載すれば、Steam側でオンラインマルチに対応することになる。特に開発リソースが限られる小規模開発では、ゲーム開発自体にも変化が訪れる可能性がある機能だ。
詳細などはまだ公開されていないが、マルチプレイのあり方を大きく変える可能性のある「Steam Remote Play Together」のベータテストが始まるという10月21日を待ちたい。
ライター/古嶋誉幸