ソニーがVRヘッドセットとコントローラー関連の特許をアメリカで新たに申請していることが明らかとなった。これは海外メディアLetsGoDigitalが報じたもので、特許は2019年2月に米国特許商標庁に提出され、10月に公開されている。特許情報のフルバージョンはこちらで確認できる。
公開された特許情報では、この新型VRヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)は完全な没入型ではなく、フロントカメラなどでHMDに外部の風景を投影することが可能と書かれている。カメラが搭載されるのはHMD前方、後方、そしてコントローラーだ。また、有線接続だけでなくBluetoothでの無線接続も可能だという。目ごとに1つずつ、2つの個別のディスプレイを使用するオプションの記載もある。これが実現すれば、3D立体画像を表示することも可能だ。
特許情報に利用されているスケッチはPSVRのものとほぼ同じだ。トラッキング用のLEDも搭載されており、「代替的または追加的に外部カメラが監視してもよい」とされているため、PlayStation CameraとHMDの各部カメラによってより正確な位置トラッキングが期待できる。「PSVR2」といえるこの新型VRヘッドセットの大きな特徴は、HMDとコントローラーに配置された複数のカメラと無線接続と言えるだろう。
PS5は2020年ホリデーシーズン発売予定だ。VRにも力を入れるということで、海外メディアWiredの取材からPSVRの対応も認められている。実際に「PSVR2」が開発されるかは現時点では定かではないが、水面下ですでに動いているのかもしれない。
ライター/古嶋誉幸