株式会社NTTドコモは、「FOMA」および「iモード」のサービスを2026年3月31日に終了すると発表した。

iモードは1999年2月にサービスが開始されたフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)向けのインターネットサービス。Webサイトを閲覧したり電子メールの送受信ができ、さらにiモード向けのゲームアプリも展開された。
コナミによる「コナミネットDX」、ナムコの「ナムコiランド」、セガの「ソニックカフェ」などiモード向けのゲームや着信メロディを提供する月額課金サイトが展開されており、エニックス、カプコン、アトラスなどもゲームを配信していた(※企業名はすべて当時のもの)。
(画像はエニックス、ドラクエキャラがiアプリに登場「カジノデラックス」 GAME Watchより)
『バイオハザード』のシミュレーションゲームやシューティングゲーム、あるいは『ドラゴンクエスト』を題材にしたカジノゲームなど有名タイトルのスピンオフ作品、あるいはレトロゲームの移植タイトルなども存在しており、独自の文化が築かれていたといっても過言ではないだろう。
また、スパイシーソフトの「アプリ★ゲット」といったアプリのポータルサービスも存在しており、そこから個人が作成したモバイルアプリをDLして遊ぶこともできた。今でも人気が続く『チャリ走』シリーズもまたガラケーから出発したタイトルで、いまでいうところのインディーゲームに該当するのだろう。
『チャリ走』シリーズ。
(画像はチャリ走とは?|チャリ走 放送局 公式より)
iモードの機能がついた携帯電話は2016年12月時点で出荷終了となっており、その役目を終えつつある。すでに振り返ることが難しい過去の歴史となっているが、そこには確かにガラケーならではのゲームの世界が存在した。
ライター/渡邉卓也