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ディストピア世界で生放送を自由に「検閲」する風刺ゲーム『Not For Broadcast』の無料体験版が配信開始。政府に従うも戦うもプレイヤー次第

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 イギリスに拠点を置くNotGamesは、テレビ番組の検閲をテーマにした『Not For Broadcast』の無料デモ版『Not For Broadcast: Prologue』をリリースした。1月30日の早期アクセススタートを前に、ゲームがどのようなものなのかを体験できる。

 『Not For Broadcast』は、1980年代に急進的な党派が政権を取ったとある国家が舞台となる。プレイヤーは放送を管理する技師となり、テレビ放送を制御するアドベンチャーゲームだ。現実世界でも利用される、中継の映像を数秒遅らせて放送事故などを防ぐ「遅延送出システム」をゲーム化したようなものと説明するのがいいだろう。

 最大4種類の動画やカメラを切り替え視聴率を高め、有名人のパブリックイメージを都合良く操作し、Fワードのような教育上良くない言葉、あるいは政府に都合の悪い言葉に自主規制音をかぶる。しかし、すべてはプレイヤーの手のひらの上だ。放送を利用して政府の悪事を暴き、危険を覚悟して戦いを挑むこともできる。
 プレイヤーが相手にするのは政府や視聴者だけではない。時にはカテゴリ5の台風にも戦いを挑むことになる。「Show Must Go On」、どのような障害であっても放送を止めることはできないのだ。

 今回リリースされた『Not For Broadcast: Prologue』では、全10レベルを予定しているフルゲームのうち、最初の1レベルをプレイできる。スタジオの掃除をするためにやってきた主人公が、ひょんなことから放送を制御する装置の操作を任されることになり、電話で助けてくれる誰かの言葉を頼りに装置の制御を学ぶ。

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(画像はSteam『Not For Broadcast』より)
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(画像はNotGames公式サイトより)
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(画像はNotGames公式サイトより)

 NotGamesは映画やテレビ、劇場、コメディなどゲーム開発者としては少し変わったバックグラウンドを持つクリエイターが集結している。

 これまでに『NotTheNameWeWanted』『NotCoD™』といった、風刺を織り交ぜたパロディゲームを製作していた。一方、『Not For Broadcast』はこれまでの二次創作的なパロディゲームから脱し、オリジナルゲームを製作するNotGames 2.0になると意を決して製作に入ったという。

 『Not For Broadcast』は2020年1月30日に早期アクセスをスタートする。どんなゲームか気になる方はプロローグ版をプレイしてみてほしい。

ライター/古嶋誉幸

ライター
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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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