1億人以上の購読者を持つ人気ストリーマーのPewDiePieことフェリックス・シェルベリ氏がYoutubeの活動を2020年初頭から休止することを発表した。2020年以降の予定は明かされていないが、今後詳細を説明するとしている。
また、自身がファンとの交流に利用していたTwitterアカウントからすべての発言を削除。「私はTwitterを使いません。偽のアカウントを防止するためのものです」と書かれている。
PewDiePie氏は2010年頃からYoutubeへの投稿を開始。『Call of Duty』シリーズや『Minecraft』、『Amnesia: The Dark Descent』といったアクションゲームやホラーゲームのプレイ動画を投稿し人気を得た。その後はゲームに限らず面白いコンテンツを紹介したり、ビデオブログを投稿したりとゲーム以外にも活動の幅を広げていった。
コミカルで品のないジョークを挟むエネルギッシュな語りで多くの人を楽しませる一方、数々の批判を受けてもいる。いわゆるNワードや人種差別的な発言もしているが、批判に対して謝罪する誠実さも持ち合わせている。
影響力も絶大で、2018年にはハッカーが世界中のプリンタをハッキングし、氏のYouTubeチャンネルに登録を呼びかける文章が印刷されるという事件が起きた。また、2019年にニュージーランドで起きたクライストチャーチモスク銃乱射事件では、犯人自ら事件の様子をライブストリーミング。その中でPewDiePie氏のチャンネルに登録を促す発言を行っている。特に後者の件は氏も強い不快感を表明している。
2019年にはYouTubeチャンネルの登録人数が1億人を超えたが、マルツィア・ビゾーニン氏と結婚した8月頃より休止を示唆。コンテンツ制作に疲れたと語っているが、YouTubeのポリシー変更にも失望しているようだ。今回の発表では休止を公表する前に10分ほどポリシー変更について批判している。
PewDiePie氏は日本の文化を好んでいることでも知られている。2019年10月に投稿された動画では、日本に家を購入する予定を語っている。結婚を機に、長年住んだイギリスから日本へと移住する計画をたてているのかもしれない。
ライター/古嶋誉幸