『スペースハリアー』のBGMはいかにして製作されたのか? セガサウンドクリエイターのHiro氏が映像で思い出を振り返る

 セガは『SEGA AGES スペースハリアー』の開発者インタビューとして、サウンドクリエイターのHiro師匠こと川口博史氏のインタビュー動画を公開した。動画内で『スペースハリアー』との出会いやゲーム開発でのエピソードを語っている。

 『スペースハリアー』は1985年に発売されたアーケード用3Dシューティングゲームだ。インタビューでも登場する「裕さん」こと鈴木裕氏が手がけた。
 プレイヤーは超能力戦士「ハリアー」となって、ドラゴンランドに現れた魔物たちと戦いを繰り広げる。アーケードの「体感ゲーム」シリーズ第2作目として、特徴的なコックピット型の大型筐体がプレイヤーの操作によって稼働するインパクトは絶大だった。

 インタビュー内で川口氏はセガには元々サウンドがやりたくて入ったが、「プログラムを作っている」と言ったところプログラマーとして入社していたことを語っている。『スペースハリアー』にも当初はプログラマーとして参加していたという。その後、鈴木裕氏が以前手がけた『ハングオン』でメインテーマを作曲したことがきっかけとなり『スペースハリアー』でも楽曲を手がけた。

(画像はセガ・インタラクティブ「ローリング内沢のセガ先輩のはなし 第28回」より)

 作曲に当たっては「長い曲にしたい」というのが狙いだったという。4分ほどの曲を作曲したが、ステージのBGMはイントロやAメロでループしてしまう。というのも、通常BGMが流れるステージの道中は4分も続かないからだ。ゲームは道中でステージのBGMが流れ、ボス戦に入るとボス戦用のBGMに切り替わるようになっている。

 そのままではどのステージでも曲の序盤しか流れず、ボス戦で曲が切り替わり、次のステージでまた最初から音楽が再生されてしまう。すべてのサウンドを聴かせたいので、曲を分割してループさせたという。

(画像は『SEGA AGES スペースハリアー』公式サイトより)

 『スペースハリアー』は『ハングオン』に続く2作目のアーケード作品であり、川口氏にとって思い入れあるという。インタビューで改めて自身の楽曲を聴き、古さを感じない楽曲には自身も満足しているようだ。

 『SEGA AGES スペースハリアー』のサウンドについては、全く違和感なく出ていると太鼓判を押している。さらに、「新曲はないの?リクエストしてくれたら書いたのに」と川口氏はさらなる創作意欲を見せた。

 インタビューの最後に川口氏は、何度も移植されている『スペースハリアー』だが「あと10作くらいは出る」と今後も移植され続けていくと予想している。「またか!」と思ってもまだまだ買い続けて欲しいとファンへのメッセージをお茶目に語った。

 ゲームはNintendo Switch移植版『SEGA AGES スペースハリアー』だけでなく、古くはセガ・マークIIIやコモドール64、ニンテンドー3DSやPlaystation 4、スマートフォンなど40機種近く移植されている。記念すべき50機種目の移植版『スペースハリアー』が登場するのもそう遠くないのかもしれない。

(画像は『SEGA AGES スペースハリアー』公式サイトより)

 ニンテンドー3DS版の追加要素に加え、コマイヌがハリアーを守ってくれる「コマイヌ・バリア・アタック」モードや操縦桿をジョイコンで再現するモードを搭載したNintendo Switch用ゲーム『SEGA AGES スペースハリアー』は、ニンテンドーeショップにて999円(税込)で発売中だ。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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