ドイツのスポーツ用品メーカーPUMAが、ゲーマー向け室内用フットウェア「PUMA Active Gaming Footwear」を発表した。直訳すれば“ゲーミング靴下”とも呼べるこの商品は、1680万色に光ることはないが、ゲーマー向けとするさまざまな機能が秘められている。
Active Gaming Footwearは、PUMAのオーストリア公式通販サイトでは160豪ドル、EU向けショップでは90ユーロで販売されている。日本円にすると約1万2千円ほどだが、日本や米国で発売されるかは現時点で未発表だ。
Active Gaming Footwearはゲーマーが室内で快適なゲーミング体験を得るためのフットウェア。PUMAは多くのプロゲーマーへの調査から、ゲーマーが「靴下のような靴が必要」であることを見いだしたという。Active Gaming Footwearは自宅やeスポーツ大会の会場での使用を目的とした、快適で軽量な滑りにくいフットウェアとなっている。
本体は3Dニットで編まれ、靴底には滑りにくい超薄型のソールが備え付けられる。ソールは分割され、より柔軟な動きに対応する。通気性の高いレイヤードメッシュで湿気をため込まない。
PUMAによれば、涼しく快適なこれらの機能でゲーマーはゲームに集中し、最高のパフォーマンスを発揮できるという。
PUMAはゲームギア開発会社PLAYSEATとコラボし、「THE PLAYSEAT I PUMA GAME SEAT」と呼ばれるゲーミングチェアも発表している。ゲーミングチェアの概念にとらわれない、ゆりかごのようなスタイルのゲーミングチェアは話題となった。Active Gaming FootwearはPUMA GAME SEATでの使用にも適しているという。
スポーツ製品の大手メーカーは、人気が拡大するeスポーツ事業へ続々と参画している。たとえばNIKEは2019年に中国で「League of Legends Pro League」の公式パートナーとなり、参加16チームのユニフォームをデザインした。
Adidasは人気ストリーマーのNinjaことリチャード・タイラー・ブレヴィンス氏とパートナーシップを締結。12月31日よりコラボスニーカーの販売も決定している。
室内シューズとして見ても、1万円を超える価格設定ということでなかなか手が出しにくいActive Gaming Footwear。滑り止めの効果などを考えると、eスポーツだけでなくVRゲームを遊ぶときにも便利そうに思えるが、はたしてどのような使い心地がありゲームプレイにどのような影響を与えるのか気になるところだ。
ライター/古嶋誉幸