PlayWayは、SimulaMが開発中のイエス・キリストの生涯をたどるオープンワールドゲーム『I Am Jesus Christ』の最新映像を公開した。先日公開したトレイラー#1や、各メディアでの反響を紹介するものとなっている。楽曲は賛美歌「アメイジング・グレイス」が使用されている。なお、同作はすでにSteamにてストアページが開設されている。
『I Am Jesus Christ』は新約聖書をベースにした一人称視点のオープンワールドシミュレーションゲームだ。ゲームはヨハネから洗礼を受けるイエスの洗礼から、ゴルゴダの丘での磔刑、キリストの復活までを描く。
プレイヤーは出会う人々に奇跡を起こし、悪魔と戦うイエス・キリストの生涯の困難な道を追体験することになる。
イエス・キリストが使える奇跡は30種類。これらの奇跡はHUD上の右側にあるゲージを消費して行うようだ。トレイラーでは盲目の老婆に再び光を与え、座り込んだ男性に魚を与え、荒波に揉まれる船を助けている。目を治し魚を与えるという奇跡は福音書に幾度も登場するポピュラーな奇跡だ。キリストの起こした奇跡を追体験することがゲームの醍醐味となるだろう。
ゲームの最後に描かれるのは、福音書では具体的な描写のないキリストの復活だ。すべての旅を終えたプレイヤーは、弟子たちが福音書に記したものではなく、キリスト自身が見た復活の瞬間を目にすることになるはずだ。
『I Am Jesus Christ』は生活に根ざした宗教を取り扱うゲームであり、Steamフォーラムでは今も活発な議論が行われている。たとえば最初のトレイラーが公開された後の12月7日には「なぜゲームのキリストは白人なのか?」というスレッドでは、開発者が「一人称視点のゲームのため肌の色は重要ではない」と答えたため、議論が紛糾した。
その後、「キリストは黒い肌をしていた」というスレッドで、開発者はゲーム内で肌の色を変更するオプションを提供すると答えている。一見冗談にも見えるゲームだが、題材が題材だけに単なるジョークゲームではないのか、開発者も本気で取り組む姿勢を見せている。
『I Am Jesus Christ』はSteamで発売予定だ。発売時期は「Coming Soon」、価格は未発表となっている。興味がある方はウィッシュリストに登録してゲームの発売を待って欲しい。
ライター/古嶋誉幸