架け橋ゲームズは、1980年代風アドベンチャーゲーム『Stories Untold』をNintendo Switchで1月23日に配信すると発表した。本作はすでにSteam、Epic Games StoreでPC版が発売されている作品だが、日本語対応はこのNintendo Switch版が初となる。
📌リリース予定📌
— Kakehashi Games – 架け橋ゲームズ (@kakehashigames) January 20, 2020
1月23日にミステリーアドベンチャーゲームの傑作『Stories Untold』がNintendo Switchにてリリースされます!
画面に表示されるのは「4つの物語と1つの悪夢」と記された1本のビデオテープ。ひとつの物語を体験して謎を解き明かせば、新たな物語が開かれていきます📼 pic.twitter.com/7Cjf1yNGTl
本作は「インタラクティブ・フィクション」と呼ばれる80年代のテキストベースのアドベンチャーゲームにフォーカスを置いた作品だ。欧米でいまだ人気の根強い同ジャンルを軸にした本作だが、ただ単にレトロ感を再現しただけではなく、実験的な取り組みを持つ作品としても高い評価を得ている。
その仕掛けとは、「アドベンチャーゲームをプレイしている画面をプレイヤー側から俯瞰として見るメタ的な構造」だ。ゲームそのものは、4つのエピソードが用意されたアンソロジー形式となっているが、それぞれにはプレイヤーを驚かせるようなギミックや展開が含まれており、ネタバレ厳禁な作品と言えるだろう。
なおPC版では、キーボードで「扉 開ける」などのコマンドを入力していくコマンド入力型と呼ばれるスタイルを取っていたが、Nintendo Switch版ではコマンドがもともと用意されたコマンド選択型になっている。
このため80年代初期のアドベンチャーゲームにあった「言葉探し」を完全に追体験できるとはいえないが、テンポ感は増しており、コマンド入力型に馴染みがない人でもプレイしやすくなっているといえるだろう。
本作はSteamなどで高い評価を受けていたが、テキストベースのアドベンチャーゲームということもあり、言語的には敷居が高い作品であった。しかしこうして日本語でローカライズされることなったのは、非常に朗報といえる。
なお開発したNo Codeは、スコットランドに拠点を置く開発スタジオで、『Alien: Isolation』の開発に携わったメンバーが在籍している。プレイヤーが宇宙ステーションのAIになる、こちらもユニークなアドベンチャーゲーム『Observation』で注目を集めたスタジオだ。『Observation』は、すでにPS4で日本語化されて配信中なので、気になる人はこちらもチェックしてみてはいかがだろう。
ライター/福山幸司