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『バンジョーとカズーイ』の名前は任天堂の元代表取締役社長「山内溥氏」の家族にちなんで名付けられた。「万丈氏」と「克仁氏」が元ネタに

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 レア社が開発し、1998年にリリースされたニンテンドウ64向けゲーム『バンジョーとカズーイの大冒険』。主人公であるクマのバンジョーと鳥のカズーイが宿敵グランチルダと戦うアクションゲームだ。そんな本作の主役キャラクターたちの名前の由来が明らかとなり、メディアKotakuが報じるなど海外で注目を集めている。

『バンジョーとカズーイ』の名前は任天堂の元代表取締役社長「山内溥氏」の家族にちなんで名付けられた。「万丈氏」と「克仁氏」が元ネタに_001
(画像はXbox 360 『バンジョーとカズーイの大冒険』より)
『バンジョーとカズーイ』の名前は任天堂の元代表取締役社長「山内溥氏」の家族にちなんで名付けられた。「万丈氏」と「克仁氏」が元ネタに_002
(画像はXbox 360 『バンジョーとカズーイの大冒険』より)

 『バンジョーとカズーイの大冒険』のオープニングシーンでは楽器のバンジョーを弾くクマのバンジョーの姿も見られるため、これまでバンジョーの名前の由来は楽器のバンジョーだろうと言われてきた。相棒であるカズーイも、オープニングでカズーと思われる楽器を演奏している。どちらもアフリカ由来の楽器という共通点もある。

 しかし、海外メディアVGCの編集長であるアンディ・ロビンソン氏が2019年3月に、「すごいトリビアを聞きました。バンジョーとカズーイの名前は山内溥氏の孫である山内万丈氏と山内克仁氏にちなんで名付けられたそうです」とツイートし、その由来にあらためて注目が集まることとなった【※】

※なお克仁氏は山内氏の子どもであり、万丈氏も2014年の任天堂株の相続ニュースで息子であると複数のメディアが報じている。該当ツイートの孫という部分はロビンソン氏の勘違いと思われる。

 それを聞いた『バンジョーとカズーイの大冒険』の開発ディレクターだったグレッグ・メイレス氏は2019年3月当時、「バンジョーの方は事実です。カズーイの方はわかりません」と反応し、クマのバンジョーは万丈氏が名前の元となったことを認めた。バンジョーが山内氏の息子から由来するものであることは確認が取れたが、一方でカズーイの由来はこれまで不明な状況となっていた。

 そして時を経て2020年2月、今度は海外メディアVGCが「カズーイ」の名前の由来について考察するブログ記事を投稿。これは編集長のアンディー・ロビンソン氏が日本へ旅行したとき、克仁氏の“読み方”に注目したという内容の記事だ。本来の名前は「Katsuhito」だが、省略すると「Katsuhi」とも読めることに気づいたのだという。

 これがカズーイ(Kazooie)とも発音が似ているのではないかという投稿に対し、『バンジョーとカズーイの大冒険』の作曲家を務めたグラント・カークホープ氏は、「それは真実です!」とツイート。「カズーイ」の名前も、やはりまた息子である克仁氏にちなんだものだったことが認められたのだった。

 『スーパーマリオ』マリオ・セガール氏『星のカービィ』のジョン・カービィ氏など、任天堂の作品は同社と関わりが深い人物から名前をとっているという説が語られることが多い。加えてNintendo of Americaの現社長ダグ・ボーザ―氏はクッパの海外名と同じ名字であることも話題となった。
 『バンジョーとカズーイの大冒険』も、そんな任天堂のゲームと実在の人物名のトリビアのひとつに数えられそうだ。

ライター/古嶋誉幸

ライター
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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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