Ubisoftは、アトラクション型のVR脱出ゲーム『Prince of Persia: The Dagger of Time』を発表した。欧州と北米を中心に世界300か所以上の会場で2020年春から公開予定となっている。
今回発表されたゲームを制作するドイツのデュッセルドルフに拠点を置くUBISOFT ESCAPE GAMESは、これまで『Assassin’s Creed』をテーマにした『Escape the Lost Pyramid』と『BEYOND MEDUSA’S GATE』のふたつのVR脱出ゲームを開発している。
『Prince of Persia: The Dagger of Time』は、2004年にリリースされた『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』から続く三部作の設定を直接引き継いでいる。脱出ルームに参加するプレイヤーは時間の女王であるカイリーナにゲームの世界へと呼び出されたという設定で、最大4人まで同時に遊ぶことができ、人数によって解決する謎の内容は変化する。
記事執筆時点でトレイラーも公開されておらず、コンセプトアートが1枚公開されているだけだが、Ubisoftの公式ブログではゲームの内容に触れられている。
『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』と言えば、トラップ満載のダンジョンを縦横無尽に駆け回り、時間のダガーを使った時間操作が大きな特徴だ。圧倒的な身体能力で行われるトラップ回避とプラットフォームアクションは普通の人間には難しく、そのため『Prince of Persia: The Dagger of Time』では時間のダガーによる時間操作でのパズルがメインコンテンツとなっている。とはいえ、高いところへ登るという体験はVRゲームと相性が良いので、そういったパートも用意されているようだ。
最大4人で遊ぶ脱出ゲームだが、時間のダガーによって時を操れるのはそのうちのひとりだけだ。全員に与えられる時間のメダリオンの力でほかのプレイヤーも時間操作の影響を受けない。ひとりのプレイヤーが適切なタイミングで時間を操作し、ほかのプレイヤーが道を切り開くために全員で協力しなければならない。
なお今作はアクセシビリティも考慮されており、オペレーターはプレイヤーの状況によっていくつかのユーザビリティ機能をアンロックすることができる。開発には常に車椅子のプレイヤーも参加していたという。
シリーズ最新作の『プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂』がリリースされて2020年でちょうど10年に当たる。この『Prince of Persia: The Dagger of Time』がシリーズ復活に繋がる作品となるのか、メインシリーズの続報にも期待したい。
ライター/古嶋誉幸