Nimble Giant Entertainmentは、「時間がループする」というルールが特徴の対戦FPS『Quantum League』のオープンベータテストを現地時間2月21日からスタートすることを発表した。
『Quantum League』でプレイヤーは未来の“クオンタムアスリート”となり、1対1か2対2で銃を使い戦う競技スポーツ試合に挑むことになる。
ゲームの最大の特徴は、「18秒間を1ラウンドとして3ラウンド繰り返されるタイムループの中で戦う」という点だ。1度のラウンドでプレイヤーが行った行動は、次のラウンドでクローンが正確に軌跡を辿っていく。プレイヤー自身は次のラウンドで再生されるクローンたちとともに、また別のキャラクターとして別行動をとることになる。ループを3度繰り返したあと、設定された勝利条件を満たしたチームがスコアを得る。
単純に3ラウンドを繰り返すだけでなく、タイムループをテーマにしたマルチプレイFPSのため、マッチ中はしばしばタイムパラドックスじみた出来事が起きるのも大きな特徴だ。
たとえば最初のマッチで自分が敵に倒された場合でも、次のラウンドでそれよりも先に1ラウンド目で自分を倒した相手を倒してしまえば、再生された自分は倒されないことになる。そのため、タイムループがまだ残っているラウンドでは、すべてのプレイヤーが死亡したあとも仮の行動ができるようになっている。
慣れてくれば、相手がリカバリーできないような致命的な一手を指す、詰め将棋のような戦略もとれるようになるだろう。クローズドβテストではいわゆる「キング・オブ・ザ・ヒル」と呼ばれるFPSでは馴染み深いルールがプレイ可能だが、時間のループがルールをより複雑なものへと変えている。
マルチプレイFPSをプレイしていると、敵よりも味方に対して怒りを感じる場面が少なくないだろう。そういった怒りはひとりで遊んでも楽しいバトルロワイヤルゲームの流行のひとつの要因となったり、『Rainbow Six Siege』を一人でチームメイトすべてを動かす独創的なゲームプレイを実現する力の源にもなる。
力業で『Rainbow Six Siege』のチームメイトをすべて自分ひとりで動かす事は難しいが、『Quantum League』の1対1ならゲームシステムとしてそれが可能だ。チームメイトは過去の自分。自分の選択がチームを敗北にも勝利にも導く。
もし興味がある方はSteamの『Quantum League – Free Open Beta』をウィッシュリストに登録し、テストの開始を待ってほしい。それも待ちきれないという方は、IGNがNimble Giant Entertainmentと提携し、2月21日まで遊べるクローズドベータキーを配布している。
ライター/古嶋誉幸