中国のApp Storeからウイルス感染ゲーム『Plague Inc.』が削除、“違法なコンテンツ”が含まれているため。開発者は管理局と協議し一刻も早い復活を目指す

 中国のApp Storeから、ウイルス感染をテーマにしたゲーム『Plague Inc.』が削除され国内外で話題となっている。同件について開発スタジオのNdemic Creationsは声明を発表し、中国サイバースペース管理局によって“中国で違法なコンテンツが含まれている”と判定され、本作が削除されたことを明らかにした。

 具体的にどういったコンテンツが違法なのか、新型コロナウイルスと関連があるのかなどは不明。同社は中国サイバースペース管理局と連絡を取って懸念事項を解決し、ゲームを可能な限り早く中国のプレイヤーの元へ戻す努力をすると伝えている。

(画像はSteam 『Plague Inc.』より)

 『Plague Inc.』はウイルスパンデミックを題材にしたシミュレーションゲームで、ゲーム内でプレイヤーは病原体を人類に感染させ世界を滅亡に導くことを目指す。人類側は都市や移動経路の封鎖、治療薬の研究で抵抗してくるため、ウイルス側は自己進化で新たな症状や特性を得つつ潜伏を利用して感染を一挙に拡大させなければならない。2012年にスマートフォンでリリースされ、2016年には『Plague Inc: Evolved』がPC向けに発売された。

 「感染を拡大させる」というゲーム内容から時事ニュースに絡んで話題になるケースも多く、2019年末には病原体ではなく「フェイクニュース」を製作し世界を欺く「Fake News Update」が開発スタジオから公開された。また、今回のコロナウイルスでもやはり注目の的となり、中国を含めた世界各地のApp Storeで売り上げ上位にランクインする事態が起きている。

新型コロナウイルスの危機が迫る今、あの「人類を滅亡させる作品」について語ろう【名作紹介:Plague Inc. -伝染病株式会社-】

 ゲーム自体は不謹慎ともいえる内容ながら、開発のNdemic Creationsは社会貢献活動を積極的に行っている。2013年にはアメリカ疾病予防管理センターに招かれ、ゲームを通じて国民の公衆衛生に対する講演を行った。2015年には西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱への対策を支援するため、80万人以上のファンと協力して76万ドル以上を赤十字社などの慈善団体に寄付した。

 新型コロナウイルス発生に際しても注目を浴びたことをきっかけに公式声明を表明しており、ゲームは現実的で有益なものになるよう設計しているが、あくまでゲームであり科学的な確実性は持っていないと伝え、ゲームではなく保健当局から情報を集めるよう注意喚起している。同社はさらに新型コロナウイルスに対するなんらかの取り組みを近日中に発表する予定だという。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新着記事

新着記事

ユーザー協賛プロジェクト

世界征服大作戦

電ファミの記事は協賛者の皆さまの支援によって成り立っています!

世界征服大作戦とは?

電ファミのファンクラブです。ゲームを中心にしながら、ひいてはマンガやアニメなど、エンタメ全般を扱うファンクラブへの成長を目指します。主要メンバーとして、元週刊少年ジャンプの編集長・Dr.マシリトこと鳥嶋和彦氏なども参加。面白いコンテンツによる世界征服を本気で企むコミュニティです。

詳しくはこちら

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

SNSで更新情報をお届け!

カテゴリーピックアップ

若ゲのいたり〜ゲームクリエイターの青春〜

若ゲのいたり〜ゲームクリエイターの青春〜の記事一覧