ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、PC版『Horizon Zero Dawn』を今夏リリースすることを発表した。
Steamでは『Horizon Zero Dawn Complete Edition』のストアページもオープンしており、ゲーム本体のほかに『Horizon Zero Dawn:凍てついた大地』(The Frozen Wilds expansion)やコスメティックアイテムDLCなどが付属する。また、日本語にも対応することが表記されている。
かねてより噂だけは出ていたPC版『Horizon Zero Dawn』だが、PlayStation.blogのインタビューにてSIEのワールドワイド・スタジオ統括責任者ハーマン・ハルスト氏がその存在を認めた。氏は本作を手がけたGuerrillaの共同設立者であり、2019年11月に吉田修平氏と交代して統括責任者に就任した。
今回の移植はPlayStationをもっと多くの人に紹介する新しいアイデアとして、本作がその実例にぴったりだったからだと語る。ただし、このリリースがすべてのPlayStation向けゲームがPCでもリリースされると言う意味ではないという。
Horizon Zero Dawn Complete Edition for PC is coming to Steam this summer!https://t.co/8aUMR0dNTF pic.twitter.com/Ob1OhJMVM2
— Guerrilla (@Guerrilla) March 10, 2020
『Horizon Zero Dawn』は2017年にPlayStation 4でリリースされたオープンワールドアクションRPGだ。文明が崩壊してから1000年後の未来、動物を模した機械が闊歩し、人類は原始的な狩猟生活を営むまでに文明レベルが低下していた。プレイヤーは女性ハンターアーロイとして、たくさんの秘密が眠る広大な世界を冒険する。
美しい大自然に潜み、アイテムをうまく利用して機械の獣を狩る、ハンティングがゲームの大きな特徴だ。狩りの対象は、大きなものでは数十メートルの高さにもなる。正面から獣の群れに戦いを挑むのではなく、ハッキングや罠をうまく使って弱点を突くハンティングの面白さは高い評価を得た。Metacriticではメタスコア89点、ユーザースコア8.4とどちらも高得点を記録している。
過去にはPlayStation 4専用だった『Detroit: Become Human』など、Quantic Dream作品がEpic Games Storeでリリースされた例はあった。2017年に『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と並び高い評価を得たオープンワールドゲーム『Horizon Zero Dawn』がPCでも楽しめるのはうれしい驚きだ。今後も折を見て、こういったPlayStationコンソール専用ゲームがほかのコンソールでも遊べるようになることに期待したい。
ライター/古嶋誉幸