ゲーム配信プラットフォーム「Steam」の情報を収集するサービス「Steam DB」の調査で、Steamの最大同時接続者数が3月21日に2267万人を超えていたことがわかった。新型コロナウイルスによる外出自粛が理由とみられるオールタイムピークの更新が続くSteamだが、利用人口はまだまだ伸び続けている。
また、ピークプレイヤー数も700万人を超え、統計を取り始めた2018年とほぼ同じ水準まで増加している。

Steamでは先週末より、今後発売される注目のインディゲームのデモ版が遊べる「ゲームフェスティバル:スプリングエディション」が開催されているほか、『Tomb Raider』や『LARA CROFT AND THE TEMPLE OF OSIRIS』といった作品の無料配布が開始。また『Football Manager 2020』が25日まで無料でプレイできるなど、お金を掛けずに楽しめるイベントが続いている。
SteamDBのチャートを見ると、大きくプレイヤー数を伸ばしているのは『Counter-Strike: Global Offensive』だ。3月に入りこれまで超えることの無かったピークプレイヤー数100万人を突破、110万人が同時に遊ぶ大人気ゲームとなっている。
The show must go on 👀
— Watford Football Club (@WatfordFC) March 14, 2020
Watford vs @LCFC brought to you by @FootballManager!
Come on you 'Orns…#WATLEI pic.twitter.com/VFDaWJKDhg
また、『Football Manager 2020』のチャートを見ると、ピークプレイヤー数がこれまでの2倍以上となる18万人を獲得する大健闘を見せている。新型コロナウイルスにより欧州各国で現実のフットボールトーナメントが延期され、ワトフォードFCなどのチームはゲームで現実の試合をシミュレートするファンサービスをSNS上で実施した。こうした流れがフットボールファンのあいだでゲームの知名度を上げ、フリーウィークエンドで大きくプレイヤー数を獲得したのではないかと考えられる。
無料配布された『Tomb Raider』もチャート上で、これまで1万人を超えることのなかったピークプレイヤー数が無料配布後に9万人に迫るプレイヤー数を記録した。3月20日に発売となった『DOOM Eternal』のチャートはピークプレイヤー数10万人。前作『DOOM』のチャートがローンチ時に4万4000人だったことを鑑みると、力強いローンチを遂げている。


毎週のように同時接続数を伸ばし続けるSteamでは、さまざまな企業が新型コロナウイルス対策支援としてゲームの無料配布やフリーウィークエンドを行っている。今回の同時接続数増は、これまでSteam DBのトップチャートにあまり現れることのなかった、シングルプレイ中心のゲームも存在感を増していることが特徴だ。
ライター/古嶋誉幸