ウイルス感染ゲーム『Plague Inc.』開発元がWHOなどへの2700万円の寄付を発表。さらに「深刻な疫病の感染を抑止する」新モードを無料で追加予定

 Ndemic Creationsは、ウイルス感染シミュレーションゲーム『Plague Inc.』のすべてのプレイヤーを代表して、WHOとCEPI(感染症流行対策イノベーション連合)に、25万ドル(約2700万円)を分割して寄付すると発表した。さらに疫病を抑止する新モードを開発中であり、アップデートを通じて無料で提供されるという。

 Ndemic Creationsは、『Plague Inc.』や『Rebel Inc.』を開発したことで知られるイギリスのブリストルに拠点を置くゲームスタジオだ。特にデビュー作となった疫病を世界に蔓延させて人類を死滅させるシミュレーションゲーム『Plague Inc.』は、大成功を収め、世界中で累計1億2000万回以上ダウンロードされている。

 現在、世界で猛威を奮っているコロナウイルスによって、そのテーマから本作は再び注目を集めることとなり、販売数が増加。iOSの有料アプリランキングでは『マインクラフト』を抜いたこともある。1月には中国でもっとも売れたアプリとなったが、のちに2月末に中国のApp Storeで「違法コンテンツ」として、削除される騒ぎがあった。現在でも中国では『Plague Inc.』は販売されておらず、2012年にリリースされたゲームながら、新型コロナウイルス感染症によってたびたび本作はニュースで取り上げられている。

App Storeに続き、中国本土でSteam版『Plague Inc.』が配信停止。新型コロナウイルスの発生以降プレイヤー数は“爆発的に”増加

 Ndemic Creationsの創設者ジェームズ・ヴォーンは、今回の寄付について「8年前、私は現実の世界が『Plague Inc.』のようになること、多くのプレイヤーが『Plague Inc.』をプレイして、本当のパンデミックを乗り切ることを想像していませんでした。COVID-19のワクチンの発見に向けて取り組んでいるWHOとCEPIの重要な仕事を支援できることを誇りに思います」と声明を発表して、ゲーム内でも寄付を呼びかけるという。

 また本作はこれまでプレイヤーは疫病であり、パンデミックに導く側であったが、その逆にプレイヤーが致命的な疫病の発生を防ぐ新しいモードを追加すると発表。プレーヤーは、ヘルスケアの強化、トリアージ、検疫、公共サービスの閉鎖、人々の間に距離取らせるなどの施策で、疫病の感染爆発を抑止するのが目的だという。

(画像はSteam『Plague Inc.』より)

 こうした新モードは、WHOとGlobal Outbreak Alert and Response Networkの専門家の協力を得て開発しているという。アップデートは無料で、できるだけ早く詳細を発表する予定だいう。

ライター/福山幸司

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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