ゲームデベロッパーのBloober Teamは、5月8日に行われたInside Xboxにてサイコホラーゲーム『THE MEDIUM』を発表した。2020年ホリデーシーズンに発売予定。対応プラットフォームはXbox Series XとPC(Steam)で、Xbox Game Passの対象作品ともなっている。
『THE MEDIUM』は、子供を殺害するビジョンに悩まされる女性マリアンヌが主人公だ。プレイヤーは”マリアンヌの中に宿る存在”であり、現実と霊界を行き来することができる。舞台となるのは、ある悲劇に見舞われて何年も前に廃墟となったリゾートホテル。ふたつの世界を見つめる幅広い視野を持つプレイヤーの目を通じて、真実が単純にひとつではないことを描くという。
Bloober TeamのCEOピーター・バビエノ氏は、本作の中心的なテーマを「視点と知覚」だとしている。「視点を変えると、物事が当初考えていたよりも複雑で微妙なニュアンスを持つものだとわかります」と、ゲームについて語っている。
ゲームの音楽はBloober Teamのアルカディウシュ・レイコウスキー氏と、『サイレントヒル』シリーズの音楽を手がけた山岡晃氏が共同で楽曲を製作。ふたつの世界のユニークな体験を盛り上げる。
Bloober Teamは、次世代機向けに『Observer: System Redux』を発表しており、こちらは2017年に発売されたゲームのアップグレード版だが、『THE MEDIUM』は完全な新作となる。ゲームのシステムから作曲までふたつの異なる世界を強調しており、スタジオ最大の挑戦的なタイトルになるとしている。
これまで人間の心理を描いてきた同スタジオが、今度はどのような世界を見せてくれるか楽しみに待ちたい。
ライター/古嶋誉幸