2Dドット絵風の3Dアートスタイルのディストピアアドベンチャー『TimeOut』リリース。お金の代わりに寿命を払う世界で、噓の時間を貸し出す悪人を追え

 シンガポールの大学でゲーム製作を学ぶ学生のクリストファー・リー氏は、寿命を通貨として取り扱う世界を描くアドベンチャーゲーム『TimeOut』itch.ioにてリリースした。価格は無料だが、望むなら任意の金額をitch.io経由で送ることもできる。

 『TimeOutの世界では、通貨の代わりに自分の寿命を支払うことになっており、たとえばバーでビールを飲めば寿命を5分、キャデラックを買おうとすれば2年分の寿命を支払うことになる。機械の力で自分や他人の寿命を見ることもできる。寿命がゼロになると、もちろん死んでしまう。

 主人公ははそんな世界の片隅で探偵業を営む男だ。ゲームがスタートしたとき、自分に残された寿命はわずか5分。寿命と交換できるクレジットもなく途方に暮れていたところに、怪しげな男が良心的なレートで寿命のローンを持ちかけてくる。

 しかし、世の中にそんなうまい話はなく、のちにこれが詐欺であったことが分かる。この「寿命詐欺」を行う悪人を追うことがゲームの目的だ。

(画像は『TimeOut』より)

 本作は2011年に公開された映画『TIME/タイム』の物語から影響を受けており、ほかにもそういった作品としてアートスタイルでは同じく2.5Dのアートスタイルを持つ『The Last Night』、ビジュアルでは『Bioshock』が挙げられている。

 社会格差を描くこともひとつの目標としていたという。主人公が事務所を構える貧民街に歩く人々は、寿命がせいぜい数時間。短ければ数分だ。街を歩いていると、寿命がゼロになり死んでいく人間も少なくない。その一方で、フォックスシアターが目を引くメイン通りを歩く人々は100日以上の寿命を持ち、身なりの良い格好で歩いている。

(画像は『TimeOut』より)
(画像は『TimeOut』より)

 ゲームのプレイ時間はストレートにプレイして30分掛からないほどだ。しかし前述したようにグラフィックは非常に美しく、メインキャラクターはフルボイスという豪華な作りになっている。寿命詐欺事件の黒幕がいったい何を考えているのか、ゲームをプレイしてぜひ確かめてみて欲しい。

 ゲームは英語版のみだが、内容をすべてつかめなくても美しい町並みを見て回るだけでも楽しい。スクリーンショットや動画を見てピンときたら、itch.ioでダウンロードして遊んでみて欲しい。なお、バージョン1.1へのアップデートで操作キーが分かりづらくなっている。移動はアローキーかWSAD、寿命の確認はRキー、インタラクトはEキー、そして銃を撃つのはTキーだ。

ライター/古嶋誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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