Activisionは、6月3日に予定されていた『Call of Duty: Modern Warfare』と『Call of Duty: Warzone』のシーズン4、また開始日が未発表だった『Call of Duty Mobile』のシーズン7において、それぞれ開始を延期することを公式Twitterアカウントにて発表した。
「今必要なのは、平等、平和、変化について語る人々が見聞きされること」としており、直接的な表現は無いものの、現在全米で起きている反黒人差別運動「Black Lives Matter」をサポートする意思表示だと考えられる。
https://twitter.com/CallofDuty/status/1267626497902174208
「Black Lives Matter」は2013年に起きた白人警官による黒人少年の射殺事件に端を発する抗議活動だ。アメリカでは現在に至るまでたびたび白人警官による黒人への殺傷事件は起きており、それに抗議するデモ活動も行われている。
2020年5月25日に起きた白人警官によるジョージ・フロイド氏の殺害事件は、「息ができない!」という訴えを無視した過度な暴力の様子が動画としてSNSで拡散。警察の暴力や人種差別に抗議するデモが全米各地で行われている。一部は暴徒化し、放火などの破壊行為や略奪が起き、デモ隊と警察や軍との衝突も起きている。
『Call of Duty』に限らず、ビデオゲーム業界でも「Black Lives Matter」のサポートを表明、あるいは暗に表明する流れは起きている。マイクロソフトは公式Twitterアカウントにて、複数の従業員が本件への見解を表明している。
ソニーも公式Twitterアカウントにてこの動きへのサポートを直接的に表明。Naughty Dogの副社長ニール・ドラックマン氏を通じて、ソニーがマッチングチャリティドネーションを行っていることが伝えられている。マッチングチャリティドネーションとは、従業員から寄せられた寄付金に、企業が一定額を上乗せして指定の団体などに寄付する慈善事業のひとつだ。また、6月5日のPlayStation 5発表イベントを延期している。
ライター/古嶋誉幸