ビデオゲームの「鍵開け」を展示するデジタル博物館『Museum of Mechanics: Lockpicking』無料配信。『TES IV: Oblivion』や『D&D』などの鍵開けをプレイ可能

 RPGなどに搭載されている「鍵開けミニゲーム」に触れたことはあるだろうか。ピッキングしたり、ダイスの値で解錠できたかを判定したり、あるいはパズルを解いたりと、その形式は作品によってさまざまだ。無料で配布されている『Museum of Mechanics: Lockpicking』(メカニクス博物館:ロックピッキング)は、そんな鍵開けミニゲームのさまざまな再現品を展示するPC向けのデジタルミュージアムソフトである。

(画像は『Museum of Mechanics: Lockpicking』より)

 現在は2000年に発売された『Deus Ex』から、ダイスを転がして判定する『Dungeons & Dragons』、ロックピックで内部のタンブラーピンを跳ね上げる『The Elder Scrolls IV: Oblivion』など、6つのタイプの鍵開けが展示されている。

 展示品はそれぞれ実際に原作のゲームと同様にプレイすることが可能で、鍵開けミニゲームひとつにしても、さまざまな表現があるんだと楽しみながら見比べてみるといいだろう。まだ展示されていないが、ゲーム内の博物館には『Splinter Cell』『The Elder Scrolls V: Skyrim』のスペースが空けられており、今後はこれらの作品が追加される予定となっているようだ。

 同プロジェクトはジョネマン・ノードハーゲン氏が制作を進めており、氏はThe Fullbright Companyで『Gone Home』やDim Bulb Gamesで『Where the Water Tastes Like Wine』といった特異なストーリーテリング作品を手掛けてきたことで知られる。氏は海外メディアRock Paper Shotgunの記者ナット・クレイン氏が「ビデオゲームの魚釣りメカニズムのバーチャル博物館」と呟いたツイートを見て着想を得たようだ。

 氏は鍵開けやハッキングなどの博物館があれば開発者にとっても有益だとツイートし、デジタル博物館の開発をスタート。それから約2ヶ月で最初のリリースとなった。開発の名義は『Where the Water Tastes Like Wine』のDim Bulb Gamesだ。

 撃ちまくり系FPSの人気シリーズ『Serious Sam』にはゲームに使用されたエンジンの能力を紹介するゲーム内博物館があるし、多くのゲームにはデベロッパーコメンタリーという形でゲームの裏側を紹介するシステムがある。また、先日にはE3などの開催中止となったゲームイベントの代わりにバーチャルゲーム展示スペースを再現する『Devolverland Expo』も配信された。しかし複数のゲームにわたり同じミニゲームを並べる本作には、また違った趣があると言えるだろう。

 もしあなたがビデオゲーム開発者でお気に入りのシステムがあるなら、こういった具合に集めてバーチャル博物館を作ってみるのもいいかもしれない。あるいは開発者でなくとも特定のゲームデザインにおける文章やシステムの映像を集めてみても面白いだろう。あなたならどんなテーマに興味を示すだろうか。

ライター/古嶋誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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