カプコンは同社公式サイト内の「ミリオンセールスタイトル」ページを更新し、ナンバリングタイトルでは初の一人称視点となったサバイバルホラーゲーム『バイオハザード7 レジデント イービル』が、全世界で790万本の売上を達成したことが分かった。『バイオハザード』シリーズとしては『バイオハザード5』と『バイオハザード6』を抜き去り、シリーズ1位。カプコンのタイトル全体としても『モンスターハンター:ワールド』に次ぐ2位となった。
過去作を大きくリメイクした『バイオハザード RE:2』が720万本で『バイオハザード5』と『バイオハザード6』に次ぐシリーズ4位、『バイオハザード RE:3』は270万本の売り上げでシリーズ9位となっている。カプコンの2021年3月期第1四半期の連結業績報告にて、『バイオハザード RE:3』はデジタル販売により、堅調な売れ行きを見せている点も報告されている。
『バイオハザード』シリーズでもっとも売れたタイトルとなった『バイオハザード7 レジデント イービル』は、シリーズの仕切り直しともいえるタイトルだ。『バイオハザード6』以前のナンバリングタイトルは三人称視点であったが、本作では「アイソレートビュー」と呼ばれる一人称視点を採用。シリーズの原点ともいえる洋館を舞台にし、ごく普通の一般人である「イーサン」が主人公となった。
また、本作はVRデバイスを導入したことも話題となった。2015年の「E3」でPlayStation VRの技術用デモとして公開され、その後2016年に発売された『KITCHEN』を拡大し、ゲーム全体をVRで楽しめるようにした。通常のスクリーンでも十分恐ろしい光景だが「VRで体験すればさらに恐ろしい」と評判になった。
6月にはシリーズ累計販売本数が1億本を突破したことも伝えられた『バイオハザード』シリーズだが、来る2021年には、8作目のナンバリングタイトルとして位置づけられているシリーズ最新作『バイオハザード ヴィレッジ』のリリースも待ち構えている。
『バイオハザード7 レジデント イービル』と同じ一人称視点を採用している次回作では「イーサン」が主人公を続投。舞台は洋館から広大な村へと変更される。シリーズでもっとも売れた作品の直系の続編ということで、こちらのリリースも楽しみだ。
ライター/古嶋誉幸