スイス、チューリッヒを拠点とするゲーム開発会社Stray Fawn Studioは、巨大生物の背中で暮らす人々をテーマに、ローグライクとサバイバル要素をあわせた都市建設ゲーム『The Wandering Village』のクラウドファンディングキャンペーンを開始した。
『The Wandering Village』は、ローグライクとサバイバルの要素を持つ都市建設ゲーム(シティビルダー)で、「オンブ」の背中に住む人々の都市を運営する作品である。オンブは原文でも「Onbu」となっており、おそらく日本語の「おんぶ」が語源となっているのだろう。
人々が巨大生物に乗って暮らすようになったのには理由がある。有害な胞子をまき散らす植物が地上に蔓延し、人類は地上で暮らせなくなったのだ。巨大生物の背中でしか暮らせなくなった人類は、胞子や環境と戦いながらオンブと共生し、安住の地へと旅をする。
プレイヤーはオンブの背中で人々に農耕をさせたり、集落を拡大させるほか、有毒な胞子を吐く植物を焼き払ったり、オンブと信頼関係を結ぶことも必要になる。巨大生物の背中には独自の生態系が確立しており、人類以外にもさまざまな獣も生息している。
胞子と戦いリソースを集めて生き延びる「サバイバル」、信頼関係を築く「巨大生物との共生」、そして「都市運営」がゲームの核となるのが本作だ。
ゲームの究極の目標は、崩壊後の世界で人類が再び安住の地を見つけること。それが叶わないなら胞子と戦い、自らの手で安住の地を作り出さなければならない。
現在実施されているクラウドファンディングでは、15ユーロ(約1850円)以上の支援でゲーム本編が貰える。ただし、10月16日(金)ごろまでは早期支援特典として、13ユーロ(約1600円)以上の支援でその権利を得ることができる。
Steamストアページも開設済み。発売日は未定となっているが、Kickstarterでは2022年10月にリリースと仮のリリース日が設定されている。プレスリリースによれば、早期アクセスは2021年10月に開始される予定だ。
キャンペーンには別途コミュニティゴールが設定されており、Steamで2万人がゲームをウィッシュリストに登録すると、巨大生物「オンブ」の追加スキンがすべての購入者に配信される。
なお開発のStray Fawn Studioは10人のスタッフを抱えるゲーム会社だ。交配システムを搭載したユニークなターン制シミュレーションゲーム『Niche – a genetics survival game』や、スペースドローンを製作するストラテジー『Nimbatus – The Space Drone Constructor』をこれまで開発してきた。
『The Wandering Village』は1年半前から製作が始まっており、5月に発売された『Nimbatus』の発売後は、同スタジオにおける主要な開発作品になっている。
巨大生物オンブに乗って終末を迎えた世界を旅する『The Wandering Village』は、現在Kickstarterにてクラウドファンディングキャンペーン中。ゲームに興味がある方は、開発を支援して欲しい。
ライター/古嶋誉幸