PlayStation 5と同時発売予定のリメイク版『デモンズソウル』について、ゲームの移植を担当するBluepoint Gamesにてクリエイティブディレクターを務めるGavin Moore氏が、海外メディアGamespotとのインタビューで本作の移植に関するさまざまな事項へ答えている。
インタビューによると、フロムソフトウェアとゲームのディレクターを務めた宮崎英高氏は実際の制作には参加せず、ゲームの移植作業はBluepoint GamesとSIEワールドワイドスタジオが共同して手がけているという。しかし、ゲームは「当初のビジョンに忠実であり続けること」を判断基準に開発されている。
それは単なるグラフィックをアップデートしただけの移植ではなく、元々の設計図を見直し、PlayStation 3の性能では抜け落ちていたものをPlayStation 5で再現することを目指す。それはPlayStation 3でゲームを遊んだファンが、ゲームのグラフィックスから想像したものを作るという作業になる。
たとえばゲームに登場する「嵐の祭祀場」では、ボス戦で大嵐が起きるという。それはオリジナルのゲームプレイを変えることなく、戦いによりダイナミックな印象を与えるだろう。
一方で「ゲームプレイ、AI、ロジック」については神聖なものとし、リメイク版『デモンズソウル』でも手を加えていない。言い換えれば、オリジナルをプレイして攻略法を知っていれば、リメイク版でも同じ方法で戦えるということだろう。
また、かつて「DLCで語られるのかも」などと噂されていた6番目の石碑はリメイク版でも同じ状態で、新たなエリアの追加はないことが確認された。
ついに発売まで10日となったPlayStation 5と『デモンズソウル』。10年の時を経て次世代機の力を借りて生まれ変わる本作は、はたしてどのようなものになるだろうか。