スマートフォン向けアプリの市場調査会社Sensor Towerは、同社の調査で『ポケモンGO』の生涯収益が42億ドル(約4381億円)に達し、2020年1月から10月までの10ヶ月間で10億ドル(約1043億円)の収益を記録したとの調査結果を報告した。ただし、この報告はSensor Towerの独自調査によるものであり、公式発表ではない。
2020年の10ヶ月間の記録は前年の同期間に比べて30%上回っており、2019年全体と比較しても11%上回る好成績。
新型コロナウイルスの感染拡大での巣ごもり需要により、モバイルゲーム全体の需要が急増。コロナ禍による外出自粛は、外に出ることがゲームプレイのコアだった『ポケモンGO』にとって大打撃となる可能性があったが、ゲームを開発するNianticは自宅でもゲームができるように変更。巣ごもり需要に応えることで大幅な利益の増加を実現したとSensor Towerは分析している。
また、『ポケモンGO』はサードパーティのAndroidストアをのぞく全世界での収益がモバイルゲームのなかで第3位であることもあわせて報告された。1位はテンセントの『PUBG Mobile』、2位もテンセントの『王者栄耀』。『ポケモンGO』の後ろにはMoon Activeの『Coin Master』、Mixiの『モンスターストライク』が続いている。
世界で約4381億円を稼ぎ出した『ポケモンGO』だが、国別に見ると最も収益が多いのはアメリカ合衆国で、全体の36.3%にあたる15億ドル(約1565億円)を記録。つづく2位は日本で全体の31.3%にあたる13億ドル(約1356億円)、3位が5.7%のドイツで2億3860万ドル(約249億円)となっている。
プラットフォーム別では、Google Playが22億ドル以上(約2295億円)、全体の53.4%を占める。App Storeは19億ドル(約1982億円)で46.6%。
ダウンロード数に目をやると、ゲームは全体で6億回以上のユニークダウンロードを記録。ダウンロード数も収益と同じくアメリカが1位で全体の18.2%を占める1億900万回のインストール。次いでブラジルの6520万回(11%)、3位がメキシコの3730万回(6.2%)となっている。
Google Play経由ではユニークダウンロードが4億6600万回(78%)、App Storeは約1億3200万回(22%)。
先のプラットフォーム別の収益と比較すると、ダウンロード数はGoogle Playが大きく引き離しているが、平均してひとりあたりが『ポケモンGO』にかける金額はApp Storeユーザーのほうが多いことが見えてくる。
まだ2020年は2ヶ月残っているため、2020年の『ポケモンGO』の収益はさらにのびるはずだ。