ウィザーズ・オブ・ザ・コーストは、カードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』の通常のカードの範疇を超えたアートスタイルを提供する商品カテゴリ「Secret Lair」の販売開始1周年を記念したシリーズ「Secretversary」を発表した。
その一環として、「ね、簡単でしょ?」でおなじみのテレビ番組『ボブの絵画教室』のアーティスト、ボブ・ロス氏の作品を使ったカードセット「ハッピーリトルギャザリング」が登場する。
氏の風景画を使ったカードは、フォイルエディションと通常エディションの2種類が用意されており、価格はそれぞれ39.99ドルと29.99ドル。販売期間はアメリカ現地時間で11月30日から12月14日までで、日本への発送も行っている。
「ハッピーリトルギャザリング」を買うと、デジタルカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』と『マジック:ザ・ギャザリング オンライン』で同等のカードが使えるコードも付属する。
【お知らせ】「ね、簡単でしょう?」でお馴染みの画家、ボブ・ロス氏(1942-1995)の風景画が #Secretversary にて基本土地+《進化する未開地》として登場!
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) November 25, 2020
予約は11月30日~12月14日(PST)の期間中、以下の販売サイトで実施予定です!https://t.co/mspJ7RWp6z #MTGSecretLair #mtgjp https://t.co/IYYF9l6Xt2
『マジック:ザ・ギャザリング』は、1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲーム。マナを集めてクリーチャーやアーティファクトなど様々な呪文カードを行使して戦う。
ボブ・ロス氏のカードは、マナとして使える基本土地カードと別の基本土地カードに変化させる「進化する未開地」がそれぞれ2種類ずつ用意されている。
カードのアートに採用された画家のボブ・ロス氏は、「ボブ・ロス画法」として知られる油彩画法と、前述の「ボブの絵画教室」で有名だ。1995年に死去しているが、「ね、簡単でしょ?」とこともなげに難しい絵を描き上げてしまう絵画教室のスタイルは、今なお多くの人々に影響を与えてポップカルチャーのひとつになっている。
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのシニアクリエイティブアートディレクターであるトム・ジェンコット氏は、このニュースを報じた海外メディアVICEに対してボブ・ロス氏の風景画を『マジック:ザ・ギャザリング』の土地カードを作った際の苦労話を語っている。
それによると、最初はロス氏の風景画から見つけるのがもっとも難しいのは「沼」の土地カードだと予想していたが、実際に難しかったのは「平地」のカードだった。最終的にロス氏の絵を拡大解釈して平地カードに使っている。また、「進化する未開地」に使用する風景画を選ぶのはさらに大変だったという。
ボブ・ロス氏の風景画がカードゲームでも楽しめる「ハッピーリトルギャザリング」はアメリカ現地時間11月30日から販売スタートだ。「ね、簡単でしょ?」と勝利をつかみたい方は、自分のデッキにこのカードを組み込んで欲しい。
ライター/古嶋誉幸