『007 ゴールデンアイ』のラストステージにも登場した「アレシボ天文台」のプラットフォーム崩落。ジェームズ・ボンドと宿敵006が戦った場所が永遠に失われる

 プエルトリコにあるアレシボ天文台の巨大電波望遠鏡が12月1日に倒壊したことを、フランス通信社AFPなどが伝えている。1995年公開の『007 ゴールデンアイ』の撮影が行われ、1997年に任天堂からNINTENDO64向けに発売された同名ゲームの最終ステージ「アンテナ」の舞台にもなったことで知られている電波望遠鏡だ。

 1963年に建造され、2020年に入り事故が相次いだため、11月には老朽化を理由に解体が決定。そして12月1日には、3つの塔に支えられた特徴的な受信機がパラボラアンテナに落下した。
 全米科学財団の広報担当ロブ・マーゲッタ氏はAPFに対し、この事故で負傷者は出ていないと伝えている。

(画像はアレシボ天文台公式サイトより)

 アレシボ天文台は前述の通り1963年に建設された大電波望遠鏡だ。窪地を利用した球面反射面の大きさは直径305メートル、高さ150メートルの位置に受信機が吊り下げられている。長い間世界最大の電波望遠鏡として知られていたが、2016年に中国で500メートルの球面電波望遠鏡が建設され、世界第2位の電波望遠鏡となった。
 NASAのバイキング計画に貢献したり、世界で初めて連星パルサーを発見したりと科学への功績は計り知れない。

 今回の事故で約900トンの重量を持つ受信機が反射面に落下し、ジェームズ・ボンドと宿敵006ことアレック・トレヴェルヤンが戦いを繰り広げたあの場所は完全に失われた。海外メディアはこの事故を聞いた人々の声を報じており、多くのファンがゲームの思い出を共有している。

 『ゴールデンアイ 007』は1997年に発売されたNINTENDO64用のFPSだ。当時はまだFPSという言葉は一般的ではなかったため、今も残る公式サイトでは「3Dガンアクション」と表現されていた。(公式サイト)とても小さい画像だが、公式サイトにも「アンテナ」のスクリーンショットが残されている。

 なおアレシボ天文台は2013年にリリースされた『Battlefield 4』のマップにも登場している。ゲームの舞台のひとつに中国があるため、正確には前述した中国の球面電波望遠鏡だ。しかし発売当時はまだ完成しておらず、映画やゲームに何度も登場した知名度によりファンの間では「アレシボ天文台」として親しまれていた。

(画像はアレシボ天文台公式サイトより)

 今後はアンテナの解体作業が進められることになるが、アレシボ天文台自体はデータ解析などのために残される予定だ。

ライター/古嶋誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新着記事

新着記事

ユーザー協賛プロジェクト

世界征服大作戦

電ファミの記事は協賛者の皆さまの支援によって成り立っています!

世界征服大作戦とは?

電ファミのファンクラブです。ゲームを中心にしながら、ひいてはマンガやアニメなど、エンタメ全般を扱うファンクラブへの成長を目指します。主要メンバーとして、元週刊少年ジャンプの編集長・Dr.マシリトこと鳥嶋和彦氏なども参加。面白いコンテンツによる世界征服を本気で企むコミュニティです。

詳しくはこちら

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

SNSで更新情報をお届け!

カテゴリーピックアップ