アナログ・デジタル問わずゲームクリエイターを支援する講談社の「ゲームクリエイターズラボ」の1次選考通過者が発表された。第1期メンバー最大5件程度という枠に、1262件の応募があった。運営側としても予想外の反響だったという。
「ゲームクリエイターズラボ」は、概要を一言で「年間1000万円をお渡ししますから、好きなゲームを創りませんか?」と表現している。
ラボのメンバーに選ばれたゲームクリエイターは、2年間半年ごとに500万円、つまり総額で最大2000万円の支援が受けられる。金銭的な支援だけでなく、コワーキングスペースの提供や講談社からの支援も存在。海外パブリッシングや多言語サポート、作品のマルチメディア展開、講談社媒体による広報・宣伝・営業のサポートなど、支援は多彩だ。
ゲーム開発者はフルタイムでゲーム開発に専念でき、配信や宣伝などは講談社のノウハウを借りることができる、ラボのメンバーにとっては、講談社を自身の作品のパブリッシャーとして使えるというイメージに近い企画だといえるだろう。もちろんゲームの権利は開発者に帰属し、講談社の権利物を使った作品も許容される。
講談社が年間で最⼤1000万円を支給するインディーゲーム開発者の支援プロジェクトを立ち上げ。9月15日より第1弾のメンバー募集を開始
1次選考の通過者には、『どうぶつタワーバトル』のYuta Yabuzaki氏、『平安京エイリアン』のマインドウェア、『ひとりぼっち惑星』のところにょり氏、存在しない漢字を作って当て合うアナログゲーム『へんなかんじ』の正岡瑞貴氏など、有名な作品を手がけた個人開発者、ゲーム開発会社も含まれている。
2021年1月頃に通過者の中からゲームクリエイターズラボメンバーが決定し、2月にはプロジェクト第1期がスタートする予定だ。
ライター/古嶋誉幸