343 Industriesは、現在開発を進めているFPS『Halo Infinite』を2021年秋に発売することを『Halo』公式Twitterアカウント(@Halo)にて発表した。
『Halo』のオフィシャル情報サイト「Halo Waypoint」では、7月に公開されたゲームプレイデモから現在のビルドでの変更点などが明かされ、かつてシリーズの開発に従事したBungieのジョセフ・ステイテン氏が本作のクリエイティブディレクターに就任したことも発表されている。
As 343 Day draws to a close, we're excited to offer a closer look at Halo Infinite development and share our updated launch window of Fall 2021.
— Halo (@Halo) December 8, 2020
Read more in the first Inside Infinite: https://t.co/1m5mLSJKVm pic.twitter.com/FyDDs1WNoJ
「Halo Waypoint」で掲載されたゲーム内容について開発者が語る座談会では、まず7月に公開されたゲームプレイトレイラーについて語られている。同映像では『Halo Infinite』のゲームプレイを紹介する目標は達成できたものの、グラフィックはゲームの本来のものではなかったと説明。デモプレイのためにパフォーマンスと解像度を重視していたという。
現在はグローバルイルミネーション、アンビエントオクルージョン、シャドウの品質向上、ゲームプレイトレイラーでみられた品質の低いテクスチャなどが改善された。これらの改善は今後、数ヶ月でさらに共有される。
※7月に公開された『Halo Infinite』のゲームプレイトレイラー。
また、次世代機水準とは思えない低品質なグラフィックで、インターネットミームと化したブルートの「クレイグ」についても語られている。最終的にXboxのフィル・スペンサー氏など関係者もミームに乗ってTシャツまで作られたクレイグだが、最新バージョンでは「本来の彼の姿」へと戻っているという。
7月に公開された映像よりも大きくグラフィックが向上しており、ブルートのバリエーションも増加し、ひげやヘアスタイルも異なる個体が登場する。ほかのキャラクターの3Dモデルにも大きく手が加えられているとのことだ。
さらに座談会では、基本無料形式となる『Halo Infinite』のマルチプレイについても語られた。グラフィックのアップデートとともに、ゲームデータのストリーミングの向上によって、60fpsでの動作が実現されるという。
マルチプレイの開発においては、専門のライブチームを結成したことも明かされた。ライブチームの仕事は、プレイヤーに「敵を倒す」以外の目標を与えることだ。具体的には、シーズンごとのチャレンジやプログレッション、実績、カスタマイズなどをデザインする。
くわえて、『Halo Infinite』マルチプレイの原則についても触れられた。ゲーム制作のガイドラインとして定められたものは以下の通り。
・ゲームとの健全な関わり方が最重要
・プレイヤーファースト
・明確な値段
・常に耳を傾け、学び、実践する
・価値を提供する
・プレイヤーの表現を許可する
人々が楽しくゲームを遊び、ルートボックスのような欲しいものがいくらお金を掛ければ手に入るか分からない要素を排除し、プレイヤーの好みに合ったカスタマイズを提供する。その過程でプレイヤーファーストの精神で広く声に耳を傾けるというのが、ライブチームのモットーなのだという。
2021年秋発売に向けて開発が続く『Halo Infinite』。改善されたグラフィックでのゲームプレイなども今後公開されるはずだ。
ライター/古嶋誉幸