Activisionは、Raven Softwareが開発する『Call of Duty: Warzone』で新たに6万アカウントのチーターをBANしたことを発表した。「我々は『Call of Duty』シリーズと『Call of Duty: Warzone』のチーターを一切許容しません」と、今後もチーターと戦うことを宣言した。
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『Call of Duty: Warzone』は大人気FPSシリーズのバトルロワイヤルゲームだ。最大150人のプレイヤーがひとつのマップに降り立ち、最後の1チームになるまで戦い続ける。2020年3月にサービスが開始し、2020年12月のプレスリリースにて全プラットフォームで8500万人のプレイヤーを獲得したことが発表された。
そんな急成長を遂げたマルチプレイゲームにつきものなのが、ゲームを不正に改造するチーターだ。自動で敵に狙いをつけたり、隠れているプレイヤーの場所が分かったりと、ツールを使うと一方的に有利な状況で戦える。
チーターとの戦いも大きな目標として掲げる『Call of Duty: Warzone』は、サービス開始からすでにチートを使う30万アカウントを永久BANに処したという。また、チート利用者だけでなくチートで利益を得ている販売者の特定も進めており、対処するための取り組みを続けている。
チート対策の取り組みはBANのほかにも、毎週のバックエンドセキュリティアップデートやゲーム内レポートメカニズムの改善、18万を超える疑わしいアカウントを無効にする2要素認証の追加など多岐にわたる。
セキュリティと執行チームは、チーターとチート販売者の両方を根絶するため、2021年も一貫して行動していくとしている。
『Call of Duty: Warzone』をむしばむチートツールの中でも、特に人気なのが「EngineOwning」だ。海外メディアVICEによると、今回の大規模BANでもっとも影響を受けたのがこのチートツールのユーザーだという。「前回の大規模BAN以来、EngineOwningを使用していた人は一掃されました」と匿名の情報源が語っている。
EngineOwningは『バトルフィールドV』などほかのゲームのチートツールも公然と販売しているが、現在『Call of Duty: Warzone』のチートツールは販売が一時停止となっている。「EngineOwning」公式サイトによると現在このチートツールは「更新中」とされている。狙い撃ちで対策され、対応に苦慮しているのかもしれない。
そろそろサービス開始から1年が経つ『Call of Duty: Warzone』とチートとの戦いはまだまだ続く。これからも永久BANでゲームから消えるアカウントは増え続けるだろう。
ライター/古嶋誉幸