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『勇なま。』『天誅』のプロデューサー山本正美氏がSIEジャパンスタジオを退職。SME時代から25年間、ソニーグループを勤め上げる

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 SIEジャパンスタジオで部長、シニア・プロデューサーを務めた山本正美氏は、同スタジオを2月28日付けで退職したことをTwitter上で報告した

 山本正美氏はアスキーでアクションゲーム『アルディライトフット』にディレクターとして携わったあと、ソニー・ミュージックエンタテイメントへ移籍。『立体忍者活劇 天誅』のプロデューサーを務めた。

 2001年にソニー・インタラクティブエンタテイメント(以下、SIE)に移籍後は、『勇者のくせになまいきだ。』『無限回廊』などを生み出したクリエイター発掘支援を目的としたオーディション「ゲームやろうぜ!2006」、また『TOKYO JUNGLE』『Rain』を生み出した「PlayStation C.A.M.P!」を主宰した。

 これら『勇者のくせになまいきだ。』、『無限回廊』、『TOKYO JUNGLE』、『rain』といった作品はすべて山本正美氏がプロデューサーを務めている。

『勇なま。』『天誅』のプロデューサー山本正美氏がSIEジャパンスタジオを退職。SME時代から25年間、ソニーグループを勤め上げる_001
(画像は『勇者のくせになまいきだ。PSP the Best』 | ソフトウェアカタログ | プレイステーションより)
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(画像はTOKYO JUNGLE | ソフトウェアカタログ | プレイステーションより)
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(画像はrain | ソフトウェアカタログ | プレイステーションより)

 ほかにも『Bloodborne』『グラビティ・デイズ』『ソウル・サクリファイス』『フリーダムウォーズ』『トゥモローチルドレン』など、マーケティングやエグゼグティブ・プロデューサーとして多数の作品にクレジットされている。公式生放送「Jスタとあそぼう!」に出演していたり、電撃PlayStationでコラムを連載していたので、馴染み人も多いだろう。

 SIEジャパンスタジオは、2021年4月1日付けで再編成されることが明らかになっており、スタジ自体が「Team ASOBI!」に編入することとなった。それに関連して、『Bloodborne』のプロデューサーを務めた山際眞晃氏など多数のSIEジャパンスタジオスタッフが同社を退職したことをSNSアカウントなどで報告しており、今回の山本正美氏も退職したことが明らかになった形だ。

SIEジャパンスタジオが再編成により『アストロプレイルーム』開発の「Team ASOBI!」に編入へ。海外メディアに対しSIEが同スタジオの再編を認める

 山本氏は「前職SMEから含めるとソニーグループに25年。ファーストでの仕事は、ゲーム制作者として幸せに満ちたものでした。これも皆さんの応援のおかげです」とつづっており、ユーザーに感謝した。また「あ、今後はどんなPF(プラットフォーム)のゲームを作ってもいいんだ…すんごい不思議な感覚!」ともつづっており、ゲーム業界で仕事を続けることを示唆した。

 ユーザーからは「お疲れさまです。これからも応援しています」と山本氏の退社を惜しむ声が出ており、今後の山本氏の活躍に注目したいところだ。

ライター/福山幸司

ライター
『勇なま。』『天誅』のプロデューサー山本正美氏がSIEジャパンスタジオを退職。SME時代から25年間、ソニーグループを勤め上げる_004
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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