Archipelは、アパレルブランド「TORCH TORCH」のディレクター・デザイナーで、キャラクターショップ「豆魚雷」の商品企画開発をしている原田隼氏を取材したドキュメンタリーを公開した。
日本とクリエイターを題材としたドキュメンタリーを配信する「Archipel」さんが原田を取材してくださいました。
— 原田隼(TORCH TORCH、Mamegyorai) (@h_plissken) April 30, 2021
密着取材だったので、じつはTORCH TORCHの新製品(初公開!)の制作風景もちらっと映っています。ご覧いただければ幸いです。https://t.co/o4ksnSwcie
原田隼氏は『ダークソウル』、『Bloodborne』、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』などのフロム・ソフトウェアのゲームや、『The Last of Us』などのフィギュア、シルバーアクセサリーを制作して国際的に評価を得ている人物。質感含めてゲームに登場するアイテムを手掛けている。
ドキュメンタリーでは、アパレルブランド「TORCH TORCH」が生まれたきっかけからはじまり、フロム・ソフトウェアのゲームに出てくるアイテムやモンスターのデザインを原田氏が語っている。原田氏いわく、フロム・ソフトウェアのデザインは「純粋芸術に近いような気配」、「画家の画集を読んでいるようなムード」を強く感じるという。
こうして原田氏は、フロム・ソフトウェアに惚れ込み、公式ライセンスのTシャツを制作。しかし『ダークソウルIII』をプレイしたとき、原田氏に転機が訪れる。『ダークソウル』、『ダークソウルII』で小さく表示されていたアイテムが、『ダークソウルIII』では大く表示されているのを見て「指輪がかっこいい」と思ったのだという。
もともと原田氏は、日本のキャラクターリングの草分けのアクセサリーメーカー「JAP工房」の大ファンだったので、自分でもキャラクターリングを制作することを決意。
原田氏はそこから試行錯誤した数々のアクセサリーは、ゲームのファンからは絶大に支持されている。特に『ダークソウル』シリーズすべてに登場する「緑花の指輪」は、最初に作りたかったが、あまりにも構造が大変だったため一端、諦めたという。しかしそこから制作を再開して、現在では商品化に至っている。
他にもドキュメンタリーではフロム・ソフトウェア以外にも、『The Last of Us』のノーティドッグのエピソードが語られたり、アクセサリー、フィギュア作りの真髄が語られている。気になった人はドキュメンタリーを見てはいかがだろうか。
ライター/福山幸司