Ubisoftは通期業績報告会にて、毎年3、4本のAAAタイトルをリリースする戦略を取りやめ、大手フランチャイズでハイエンドな基本無料タイトルもリリースすると発表した。海外メディアVideo Games Chronicleが報じている。
Ubisoftのチーフ・ファイナンシャル・オフィサーであるフレデリック・デュゲ氏は、以下のように語っている。まとめると、AAAに匹敵する期待値のある基本無料ゲームを、AAAタイトルとともに提供するという意向のようだ。
先日発表された『Tom Clancy’s The Division』のスピンオフタイトル『Tom Clancy’s The Division: Heartland』や『Tom Clancy’s The Division Mobile』のように、育てたIPを基本無料タイトルとしてリリースし、より広いオーディエンスにリーチすることを目指す。
「多様性を増した当社の高品質なラインナップの進化に伴い、プレミアムAAAタイトルを年に3、4本リリースするという前言を撤回します」
「これは、もはや当社の価値創造のダイナミクスを適切に示すものではありません。例えば、『Just Dance』や『Riders Republic』に対する当社の期待値は、業界のいくつかのAAAパフォーマーと一致しています」
「さらに、当社はハイエンドの基本無料ゲームを制作しており、長期的にはAAAの大望に向かっている傾向があります」
「これは、純粋に財務コミュニケーションの進化であり、強力なプレミアムおよび基本無料の新作を含む、高頻度のコンテンツ配信を期待していることは引き続き変わりはありません」Video Games Chronicleより
デュゲ氏は2020年にリリースされた『Hyper Scape』や2018年に買収した『Brawlhalla』運営から基本無料ゲームについて多くのことを学び、これから発売する予定の『Roller Champions』でも学んでいるという。
AAAタイトルと同じように基本無料タイトルに軸足を移すことを示すように、デュゲ氏はクリスマスシーズンを含む下半期に発売するAAAタイトルはないと語った。9月30日までに『Far Cry 6』と『Rainbow Six Quarantine』、さらに『Riders Republic』、『The Division Heartland』、『Roller Champions』が発売されるとしている。
ライター/古嶋誉幸