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『天穂のサクナヒメ』が世界累計で出荷本数95万本を突破。米作りが話題となり昨年11月からの発売でヒットを記録

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 マーベラスは2021年3月期の決算を発表し、その中で『天穂のサクナヒメ』が世界累計出荷本数95万本を突破したことを明らかにした。また『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』が世界累計出荷本数70万本を突破したことも伝えられている。

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(画像は2021年3月期 決算説明資料(PDF)より)

 『天穂のサクナヒメ』は2020年11月12日に発売されたアクションRPG。舞台は東方の国、ヤナト。武神と豊穣神を両親に持つサクナは、ある日、人間を神界に侵入させてしまった失態を犯し、罰として鬼が支配する「ヒノエ島」に人間たちと共に調査を命じられた。こうしてサクナは人間たちと共に食糧である米づくりをしながら、鬼退治をするのであった。

 とくに米づくりは田起こし、種籾(たねもみ)の選別、種籾を苗になるまで育てたり、田植えをした上で水量を調節したり、雑草を排除したりと、緻密なシミュレーション内容が話題に。日本古来の米づくりを再現したとして大きな反響を呼び、パッケージ版が売り切れるになる店舗が続出した。日本農業新聞に取り上げられたり、農林水産省の情報サイトで特集をされるなど、従来のゲームにはない反応があった。

 この『天穂のサクナヒメ』が2021年3月末時点で世界累計出荷本数で95万本を突破。100万の大台まで残り5万本となった。

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(画像は天穂のサクナヒメ ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)より)
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(画像は牧場物語 オリーブタウンと希望の大地 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)より)

 また出荷本数が70万本を突破した『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』は、今年2月25日に発売された牧場シミュレーションゲームで、さまざまな出会いを通じて、作物や畜産物を育ててスローライフを楽しむことができる25周年を迎えるシリーズ最新作だ。

 発売当初は、不具合の多さ、ロード時間の長さ、システムの不便さ、テキストの淡白さなどユーザーから不評の声が続出し、プロデューサーが陳謝する事態となった。一方で同時にアップデートでの改善を約束し、4月6日にはVer.1.0.4が配信されロード時間の短縮や不具合の修正などが行われた。

 次に予定されているVer.1.0.5では、いくつかの仕様変更に加え、新しいシナリオライターを起用して、恋愛候補のすべてのキャラクターを対象とした通常会話テキストを修正・追加をする予定だという。こうしたアップデートによって、ユーザーの信頼も少しずつ取り戻していっているようだ。

 『天穂のサクナヒメ』はPS4、Nintendo Switch、PC(Steam)で発売中、『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』はNintendo Switchで発売中だ。

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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