不可思議な惑星世界を行くFlashゲームの名作リマスター『サモロスト1』がPCとスマートフォンで無料配信中。『マシナリウム』クリエイターが手掛けた代表作

 Amanita Designはポイント&クリックアドベンチャーゲーム『サモロスト1』の配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)、AndroidとiOSで価格は無料となっている。

 『サモロスト1』は2003年にFlashゲームとしてリリースされたポイント&クリックアドベンチャーゲーム。三部作の『サモロスト』シリーズの第1作となる。今回配信されたのは、グラフィックと音楽が強化、さらに新しい楽曲が加えられたリマスター版だ。

 プレイヤーは妖精のノーム。ある日、家の中で望遠鏡を覗いていると、自分の故郷に向かって動いてくる不可思議な小惑星を発見する。彼は宇宙船ポロコンツェルバ号に乗り込み、その小惑星へと向かい、惑星同士の衝突を回避するため奮闘する。

 本作はシンプルで短いゲームながらも、そのシュールなグラフィックと美しい音楽や効果音を特徴としている。「ノーム」といえばファンタジー作品にも登場する大地をつかさどる妖精・精霊だが、本作でも緑豊かな自然を強調したアートデザインは高い評価を受けている。

(画像はYouTube「Samorost 1 Trailer」より)
(画像はYouTube「Samorost 1 Trailer」より)
(画像はYouTube「Samorost 1 Trailer」より)
(画像はYouTube「Samorost 1 Trailer」より)

 開発したのはチェコ共和国の首都プラハに拠点を置く、ヤクブ・ドヴォルスキー氏が設立したスタジオAmanita Design。もともと本作はヤクブ・ドヴォルスキー氏が在籍していた大学の卒業制作作品となる。

 それまでもヤクブ氏は高い評価を受けていたが、2009年の『マシナリウム』で世界的な注目を集めることとなった。さらには2018年に『CHUCHEL』(チェルチェル)、2019年に『Pilgrims』(ピルグリム)、2020年に『Creaks』 (クリークス)と定期的にアーティスティックなアドベンチャーゲームを発表している。

 『サモロスト1』はFlashのサポートが切れておりプレイができなかった状態なので、今回のリマスター版移植と無料配信は嬉しい発表といえるだろう。なお続編である『サモロスト2』『サモロスト3』は有料アプリとして配信中だ。今回の機会に『サモロスト』シリーズに触れてみてはいかがだろうか。

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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