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イタリアの世界的画家が描いた名画の中を歩き回れる探索アドベンチャー『Cuccchi』がリリース。実在の絵画を3Dピクセルアートのマップに落とし込んだ、ゲーム形式のアーティストアーカイブ

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 イタリア・ローマに拠点を置くFantastico Studioは7月30日(金)、同スタジオが開発する3Dアドベンチャーゲーム『Cuccchi』をリリースした。

 『Cuccchi』は、イタリアの画家「Enzo Cucchi」氏の絵画作品を題材としたアドベンチャーゲーム。氏公認のもとビデオゲームの形で制作された、プレイ可能なアーティストアーカイブだ。

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(画像はSteamより)

 1970年代後半に活動を始めたCucchi氏の作品は、原色や黒を多用した人体のデフォルメが特徴。強い色彩のコントラストで描かれた攻撃的なタッチで見る者を不安に包む画風でも知られる。日本国内でもセゾン美術館をはじめとする各地で1996年に巡回展が開催された。

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(Cucchi氏は「イタリアにおける新表現主義」こと“トランスアヴァンギャルディア”運動の担い手としても知られる。画像はArtribuneより)
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(Cucchi氏による絵画作品。画像はAuction.frより)

 そうした背景を持つ本作では、氏が生み出した絵画の数々を3Dのピクセルアートで再現。さまざまな技術を駆使して作られた独特なビジュアルの計7ステージを探索する。迷路や隠しアイテムなどの要素もあり、集めるとギャラリー機能を通じて鑑賞できる氏の絵画のデータをアンロック可能。「Boards of Canada」「Four Tet」などのエレクトロユニットを彷彿とさせるローファイサウンドにも注目だ。

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(画像はSteamより)
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(画像はSteamより)
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(画像はSteamより)

 また、本作の共同クリエイターを務めるJulián Palacios氏は、ダイアログで展開される祖父と孫の物語を描いたウォーキングシミュレーター『Promesa』で2020年に開催された「IGFアワード」部門賞のファイナリストにもノミネートされた実績を持つ。氏の詩的な世界観とFantastico Studioのポップなグラフィック技術、Cucchi氏の感情を揺さぶる表現の魅力が融合したユニークなプレイ体験に浸ってみよう。

 『Cuccchi』は、Xbox One、PC(Steam)向けに配信中。価格はXbox One版が930円、PC版が820円(各税込)で、海外ではPS4、Nintendo Switchにも対応している。

ライター/dashimaru

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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