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『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』を原作に近いドット風のフォントにするModが登場。『VA-11 HALL-A』で開発されたフォントをベースとし、日本語を含む10ヵ国以上の言語に対応

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 7月に配信が開始された『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』(以下、『FF ピクセルリマスター』)シリーズについて、フォントを原作に近いドット風に変更するMod「FFSilver」が海外で制作された。日本語を含む10ヵ国以上の言語に対応している。

https://twitter.com/PateraQuetzaI/status/1422805714355982336

 『FF ピクセルリマスター』はスクウェア・エニックスが生んだ、初代『FF』から『FFVI』までの6作品をオリジナル版を元に再構築したシリーズ。原作のシナリオはそのままに、ゲームバランスの調整をはじめ数々のアップデートが施されている。2Dのドット絵を基準にグラフィックを一新し、開発初期からドット制作に携わる渋谷員子氏が全プレイキャラのドットを手がけているのも特徴だ。

『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』を原作に近いドット風のフォントにするModが登場。『VA-11 HALL-A』で開発されたフォントをベースとし、日本語を含む10ヵ国以上の言語に対応_001
(画像はYouTube:【FFピクセルリマスター】『ファイナルファンタジー』プロモーショントレーラーより)

 一方で、現代的にアップデートされたフォントを当時の雰囲気で再現したいというファンも登場。「FFSilver」作者のPatera Quetzal氏によると、このModはゲーム翻訳の関連情報を発信する海外サイト「Legends of Localization」運営者のMato氏が、『マザー3』の非公式翻訳を手がけた際のフォントをイメージして制作したという。

『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』を原作に近いドット風のフォントにするModが登場。『VA-11 HALL-A』で開発されたフォントをベースとし、日本語を含む10ヵ国以上の言語に対応_002
(画像は「Patera Quetzal」氏Twitterより)

 Quetzal氏が今回参考として調整をくわえたフォント「Silver」は、サイバーパンクバーテンダーアドベンチャー『VA-11 HALL-A』の開発を通じて作られ、無料で商用利用も可能なフリーライセンスの形で配布されている。このたびの採用に対し、フォント開発を担当したWolfgang Wozniak氏「光栄に思っています」とTwitterでコメントを寄せた。

『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』を原作に近いドット風のフォントにするModが登場。『VA-11 HALL-A』で開発されたフォントをベースとし、日本語を含む10ヵ国以上の言語に対応_003
(画像は「Silver」配布ページより)

 懐かしいレトロな世界観をより堪能できるとして、海外のシリーズファンも大きく反応。グローバルな人気を浮き彫りにした「FFSilver」は、「インターネットアーカイブ」内のページにて公開中(本稿執筆時点)。また、『FF ピクセルリマスター』シリーズは『FF』、『FFII』、『FFIII』の3タイトルがiOS/Android(Google Play、Amazonアプリストア)、PC(Steam)で配信されている。

ライター/dashimaru

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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