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「戦略ゲーム」のAIについて解説した三宅陽一郎氏の新刊『戦略ゲームAI 解体新書 ストラテジー&シミュレーションゲームから学ぶ最先端アルゴリズム』が10月14日に発売決定

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 ゲームクリエイターの三宅陽一郎氏は、書籍『戦略ゲームAI 解体新書 ストラテジー&シミュレーションゲームから学ぶ最先端アルゴリズム』を翔泳社から、10月14日(木)に発売することを明らかにした。

 価格は税込3080円。サイズはA5、ページ数は304ページとなる。なお電子書籍版も同日に発売する。

 『戦略ゲームAI 解体新書 ストラテジー&シミュレーションゲームから学ぶ最先端アルゴリズム』は、戦略ゲームAIの仕組み戦略的意思決定プロセスを紐解き、戦略ゲームAIの仕組みを学べる本。ゲーム開発者、AIエンジニア、またそれらの分野に興味がある人に向けて執筆されている。

 ボードゲームのストラテジー&シミュレーションゲームを発端として、発展してきた戦略ゲーム。

 近年では、スマートフォン向けのソーシャルゲームを筆頭に、数多くのゲームでストラテジー&シミュレーション要素が取り入れられており、いまやゲーム開発において戦略ゲームAIは避けて通れない重要な要素になっている。

 本書は、国内や海外の戦略ゲームAIの事例を挙げながら、その仕組みを丁寧に解説した書籍となっている。まずは基本的な技術の概論の解説から始まり、三宅氏が注目するシミュレーション&ストラテジーゲームAIのアルゴリズムについて、ビジュアル化しつつわかりやすく説明するものとなっている

「戦略ゲーム」のAIについて解説した三宅陽一郎氏の新刊『戦略ゲームAI 解体新書 ストラテジー&シミュレーションゲームから学ぶ最先端アルゴリズム』が10月14日に発売決定_001
(画像はAmazon『戦略ゲームAI 解体新書 ストラテジー&シミュレーションゲームから学ぶ最先端アルゴリズム』より)

 戦略ゲームAIは、ゲーム開発の分野のみならず、一般の人工知能開発、複雑な意思決定のプロセス形成において注目されているため、ゲーム開発に従事していない人が読んでも学びがある本になっていそうだ。

 著者の三宅氏は、スクウェア・エニックスのテクノロジー推進部のリードAIリサーチャー。『ファイナルファンタジー15』のAI開発などに携わり、著書に『人工知能のための哲学塾』、『人工知能の作り方』、『ゲームAI技術入門』など多数を執筆。

 今年の6月には、 人工知能学会の「2020年度人工知能学会論文賞」を受賞したことが伝えられた。日本のゲームAIを牽引する人物だ。

 本書は、これまでの三宅氏の著作同様に、わかりやすくAIを解説しているので、興味がある人は購入を検討してみてはいかがだろうか。

21世紀に“洋ゲー”でゲームAIが遂げた驚異の進化史。その「敗戦」から日本のゲーム業界が再び立ち上がるには?【AI開発者・三宅陽一郎氏インタビュー】

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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