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株式会社カヤックがゲームのオンライン家庭教師サービス「ゲムトレ」子会社化を発表。新たな価値観の醸成やeスポーツ事業の拡充をめざす

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 株式会社カヤックは9月28日(火)、ゲームのオンライン家庭教師サービス「ゲムトレ」を運営する株式会社ゲムトレの株式取得および連結子会社化を発表した。

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 近年のカヤックはeスポーツ領域への投資を積極的に実施しており、国内最大級を誇るトーナメントプラットフォーム「Tonamel(トナメル)」の企画・開発・運営を展開している。また、eスポーツの総合商社として影響力を強めるウェルプレイド・ライゼストもグループ会社のひとつである。

 一方、ゲムトレは約10年間の不登校を経験した小幡和輝氏が代表となって、2019年10月に開始したサービスだ。本サービスには全国大会や世界大会の経験を持つゲームトレーナーが在籍。脳やコミュニケーション能力を鍛える“習い事としてのゲーム”を提供している。

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(画像は「ゲムトレ」公式サイトより)

 電ファミニコゲーマーでは、2019年10月にゲムトレの代表である小幡氏へインタビューを実施しているので、サービスの背景に興味があればあわせてチェックしておくとよいだろう。

 本発表に関するリリース文は以下のとおり。

ゲームのオンライン家庭教師サービス「ゲムトレ」を運営する株式会社ゲムトレの株式取得および子会社化に関するお知らせ

株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤大輔、東証マザーズ:3904、以下「カヤック」)は、2021年9月28日(火)にプロのゲームトレーナーからゲームを学べるサービス「ゲムトレ」を運営する株式会社ゲムトレの株式取得および第三者割当増資引受(子会社化)したことを発表いたします。
ゲムトレ公式サイト:https://gametrainer.jp/

1. 株式取得および第三者割当増資引受の背景

2021年7月15日に刊行された『ファミ通ゲーム白書2021』(株式会社角川アスキー総合研究所)によると、2020年の日本国内ゲーム市場規模はハードとオンラインを含むソフトとの合計でついに2兆円の大台を突破、2020年の国内ゲーム人口は家庭用、PC、スマホアプリの3カテゴリーの合計が、前年比約110%の5,273万人で、2015年の調査開始以降初の5,000万人超えとなりました。巣ごもり需要に加え、教育シーンでもゲームが活用されるなど、ゲームに対する意識の変化が加速しています。

カヤックは創業以来、「つくる人を増やす」という経営理念のもと、ユーザーに驚きや感動を与えるような様々なサービス及びコンテンツを生み出してまいりました。その中でも、近年においては、eスポーツ領域を重点分野の一つと捉え、国内最大級のトーナメントプラットフォーム「Tonamel(トナメル)」の企画・開発・運営を行うとともに、eスポーツの総合商社としてeスポーツ業界におけるプレゼンスを高めている「ウェルプレイド・ライゼスト株式会社」をグループ会社として運営するなど、eスポーツ領域への積極的な投資を進めてまいりました。

ゲムトレは、「ゲームを人生を豊かにするツールとして使ってほしい。」という想いのもと、ゲームのオンライン家庭教師サービス「ゲムトレ」を2019年10月に開始しました。代表の小幡氏の、約10年間学校に登校しなかった不登校の経歴やゲームを通して人生が豊かになった経験を生かし、同じような境遇の子どもたちや「ゲームがうまくなりたい」「プロゲーマーになりたい」といった夢を持つ子どもたちを応援したいと考え支援し続けた結果、累計トレーニング回数が累計10,000回を突破しました。eスポーツの認知がスポーツとして年々深まる中で、大会出場やプロゲーマーを目指すことだけを目的とせず、ゲームを通じて脳を鍛えたり、コミュニケーション能力を高めたり、ゲームプレイの枠を超えた習い事として、「ゲーム×教育」の分野で新しい道を切り拓いております。

この度、ゲムトレを当社グループに迎えることにより、eスポーツ文化およびゲームに対する新しい価値観の醸成、eスポーツに関わる事業領域の拡充、両社における各事業の相乗効果の発揮などを通じて、カヤックグループ全体としての競争力強化と企業価値向上を目指します。

2. 株式の異動の方法

カヤックは、2021年9月28日付でゲムトレの発行済株式500,000株のうち、既存株主より50,000株を取得する予定です。また、同日付でゲムトレが実施する第三者割当増資において400,000株を引き受ける予定です。さらには、カヤック代表取締役である柳澤大輔が、自身の保有するカヤックの株式を対価として、既存株主より90,000株を取得する予定です。

これにより、カヤックはゲムトレの株式を450,000株(50.0%)取得することになり(柳澤大輔が取得することとなる持ち分を合計すると540,000株(60.0%))、ゲムトレはカヤックの連結子会社となる予定です。

詳細は以下よりご確認ください。
IRニュース:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS01527/b9f87fa4/1b41/42c3/9d2c/a20eabb98f60/20210927203142373s.pdf
カヤック代表 柳澤×ゲムトレ代表 小幡氏 対談:https://www.kayac.com/news/2021/09/gemutore_interview

【小幡和輝 プロフィール】

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ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』代表/ #不登校は不幸じゃない 発起人

1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。

当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、高校3年で起業。SNSのプロモーション企画やイベント事業などを行う。

ダボス会議を運営する世界経済フォーラムより、世界の若手リーダー『GlobalShapers』に選出。2019年10月より、日本初、ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』を立ち上げる。

著書に 『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』『 ゲームは人生の役に立つ 生かすも殺すもあなた次第』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』など

オフィシャルブログ:https://www.obatakazuki.com/

【ゲムトレ会社概要】

ゲムトレは、囲碁や将棋、サッカーや野球を習うようにゲームを習う文化を作っています。ゲムトレには全国大会、世界大会経験者など、高い実力を持ったプロのゲームトレーナーが在籍しています。学校の部活動でもeスポーツが広がってきた中で、累計トレーニング回数はサービス開始から約2年弱で10,000回を突破いたしました。全世界で大人気を誇るバトルロイヤルゲーム『フォートナイト(FORTNITE)』といった様々なゲームを通して、「脳と心を鍛える」「コミュニケーション能力の向上」「笑顔と自己肯定感を得る」など楽しく脳を鍛える習い事としてサービスを提供。

社名: 株式会社ゲムトレ
URL:https://gametrainer.jp/
所在地:東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号恵比寿ガーデンプレイスタワー27F COEBI
設立: 2020年4月
代表取締役: 小幡和輝
事業内容:eスポーツを活用したオンライン学習サービス
※1時間の個別トレーニングが体験できる体験会を随時受付中

【カヤック会社概要】

面白法人カヤックは、固定概念にとらわれない発想力・企画力、形にしていく技術力を強みに、ゲームアプリや広告・Webサイト制作を始め、最新テクノロジーとアイデアを掛け合わせた新しい体験をユーザーに提供しています。

社名:株式会社カヤック
URL:http://www.kayac.com/
所在地:神奈川県鎌倉市御成町11-8
設立:2005年1月21日
代表取締役:柳澤大輔 貝畑政徳 久場智喜
事業内容:日本的面白コンテンツ事業

【あわせて読みたい】

ゲームを習うサービス「ゲムトレ」がサービスを開始。運営者にどんな効果があるのかを聞いてみた

ゲームは「子どもたちをコミュニティへ導くツール」としての可能性を持つ一方で「上手いこと」「続けること」を認められない環境がある。自身の不登校経験と対比してサービスの意義を語った小幡氏のインタビュー記事。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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