Epic Gamesは12月10日、映画『マトリックス』の世界を元にしたUnreal Engine 5の技術デモ『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』が利用可能になったと発表し、あわせて新たなティーザー映像を公開した。対応プラットフォームはPS5、Xbox Series X|Sとなる。また、PSストアページによるとテキストは日本語に対応する。
The Game Awards 2021では、主演を務めるキアヌ・リーブス、トリニティ役のキャリー=アン・モスが作品の詳細を発表した。ふたりは『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』に出演し、Unreal Engine 5の技術で『マトリックス』シリーズの世界を体験できる作品となる。
本作は映画『マトリックス』三部作に関わったチームメンバーとラナ・ウォシャウスキー監督、Epic Gamesに加え SideFX、Evil Eye Pictures、The Coalition、WetaFXなどのパートナー企業が共同で制作したという。
『The Matrix Awakens』は徹底したフォトリアルな3DCG空間をリアルタイムで体験できる作品となっており、5月26日に早期アクセス版がリリースされたUnreal Engine 5の機能を使用して製作されている。
Unreal Engineの発表によると、数億、あるいは数十億ポリゴンの映画品質のソースアートをUnreal Engineで使用可能とするNanite、光源から直接表面に当たる光のみならず、照り返しなどの間接光を再現するシステムであるグローバルイルミネーションをリアルタイムでシミュレートするLumenにより、映画の様な写実的なビジュアルをインタラクティブに体験できるという。
また、ゲーム内の車両、キャラクターの服、建物の破壊の動きはUnreal EngineのChaos(ケイオス)物理システムを駆使して描かれており、同じクラッシュが再度起こることはないという。
さらに、作中に登場するキアヌ・リーブスとキャリー=アン・モスは、顔の高忠実度のキャプチャと対象の形と動きを同時に記録する4Dキャプチャを使用することで、驚異的にリアルなデジタルヒューマンとして描かれる。あわせてUnreal Engineのデジタルヒューマンを作成するシステム「MetaHuman Creator」のローンチキャラクターであるIOも主要キャラクターとして登場すると発表され、本作では実在の人物と架空の人物が違和感無く、再現性の高いビジュアルで共演することとなるだろう。
今回発表されたティーザー映像やスクリーンショットは、正にシネマティックな美しさで、実写と判別不可能なビジュアルとなっている。
現実と『マトリックス』の世界を大いに近づけた本作を、ぜひ実際に遊んでみては如何だろうか。